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SEOの月次レポート雛形|自社で作れる5ブロックと記入例【2026年版】

月ごとのカレンダーと、棒グラフのレポート用紙を虫眼鏡で確かめるイメージ

SEOの月次レポートを自社で作りたいけれど、何を載せればよいのか分からない。そんな中小企業の経営者・ご担当者に向けて、この記事ではサーチコンソールとGA4の数字から30分で作れる月次レポートの雛形と、記入例を紹介します。

業者からの報告書を「読む」だけでなく、自分で「作る」側に回ると、SEOの進み具合が驚くほどつかみやすくなります。難しい分析は不要で、決まった5つのブロックに数字を写していくだけです。

私は全日本SEO協会認定SEOコンサルタントとして、Web制作10年以上・延べ1,000件以上のサイトに関わってきました。「報告書の数字が多すぎて、結局どこを見ればいいのか分からない」というご相談は、現場でとても多い悩みです。

記事執筆者:認定SEOコンサルタント 三田健司

目次

SEOの月次レポートは「A4・1枚」で十分|自社で作る目的と考え方

1枚のレポート用紙のチェックリストと、ひらめきを表す電球のイメージ

業者の報告書をそのまま真似する必要はない

SEO業者の報告書は、ページ数が多く、専門用語も並びます。ただ、経営者や担当者が毎月確認したいことは、実はとても限られています。

「検索からの入口は増えているか」「来た人は問い合わせにつながっているか」「今月何をして、来月何をするか」。この3つに答えられれば、レポートとしては十分です。

報告書の「読み方」は別の記事で詳しく解説しています。この記事では、それとは逆に、自社で一から「作る」ための雛形に絞ってお伝えします。

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SEOレポートの見方|業者の報告で見るべき7項目【2026年版】 SEO業者から届く月次レポート、どこを見ればいい?検索順位・表示回数・CTR・キーイベントなど必ず確認すべき7項目と、平均掲載順位の誤解など数字の正しい読み方、危険サインを解説。2026年に加わったGA4のAIアシスタント枠とビジネスプロフィール連携も整理します。

レポートの目的は「次の一手を決めること」

月次レポートは、成績表ではありません。数字を並べる目的は、来月に何をするかを決めることです。

たとえば「表示回数は増えたのにクリックが増えていない」と分かれば、次の一手はタイトルや説明文の見直しになります。「クリックは増えたのに問い合わせが増えていない」なら、見直すのはページの中身や問い合わせ導線です。

数字が良い月も悪い月も、「だから来月はこうする」と一行で書けるレポートが、いいレポートです。

頻度は月1回、所要時間は30〜45分が目安

SEOの数字は日々細かく上下しますが、毎日見ても判断は変わりません。月に1回、毎月同じ日に(たとえば第1営業日に)まとめるのがおすすめです。

慣れれば30分ほどで作れます。最初の1回だけは、数字の取り方に慣れるまで1時間ほどかかるかもしれません。

週ごとの軽い点検は別の仕組みで回し、月次では「1か月ぶんの流れ」だけを見る、という分担にすると続けやすくなります。

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雛形の全体像|5つのブロックで構成する

5つのブロックが一列につながり、レポートの骨組みを作るイメージ

5つのブロックと、数字の出どころ

月次レポートの雛形は、次の5つのブロックで構成します。どのブロックも、数字の出どころは無料のGoogleツールか、順位の記録ツールです。

ブロック載せる内容数字の出どころ
1. サマリー今月の結論を3行で自分で書く
2. 検索の入口表示回数・クリック数・クリック率・平均掲載順位サーチコンソール(検索パフォーマンス)
3. サイト内の動きオーガニック検索のセッション数・問い合わせなどの成果GA4
4. 順位の推移決めた重要キーワードの順位順位チェックツール(AccessScopeなど)
5. 施策と次の一手今月やったこと・来月やること自分で書く

「数字のブロック」は2・3・4の3つだけで、あとは自分の言葉で書く部分です。この割合が、続けやすさの秘訣です。

ブロック1|サマリー:結論を先に3行で書く

最初に「今月はどうだったか」を3行で書きます。数字を見る前の読み手(社長や上司)が、ここだけ読めば状況をつかめるようにするためです。

たとえば「入口(表示回数)は前月比で増加。クリックは横ばい。来月はタイトルの見直しを優先」のように、事実と方針を短く並べます。

ブロック2・3・4|数字を並べる3つの視点

ブロック2は「検索結果にどれだけ出て、どれだけクリックされたか」、ブロック3は「来た人がサイトの中でどう動いたか」、ブロック4は「狙った語句の順位はどうか」を見ます。

入口、中身、順位という3つの視点を並べると、数字が良くない月でも「どこが詰まっているか」が分かります。

たとえば入口は増えているのに成果が増えていないなら、課題はページの中にあります。

ブロック5|施策と次の一手:やったことの記録が一番大切

実は、5つの中で最も価値が出るのがこのブロックです。今月やったこと(記事を3本追加した、タイトルを直した、など)を日付つきで残しておくと、数か月後に「あの施策が効いたのか」を振り返れます。

順位や表示回数は施策から数週間おくれて動くこともあるため、記録がないと原因が分からなくなります。来月やることは、多くても3つまでに絞りましょう。

数字の集め方|サーチコンソールとGA4から30分で取る手順

2つの分析画面から表計算シートへ数字が集まるイメージ

サーチコンソール:比較機能とエクスポートを使う

サーチコンソールの検索パフォーマンスレポートでは、クリック数、表示回数(インプレッション)、クリック率(CTR)、平均掲載順位の4つが見られます。Googleのヘルプでは、クリック率はクリック数を表示回数で割った値と説明されています。

最初に開いたときの表示期間は過去3か月なので、月次レポートでは期間を「先月」と「先々月」に切り替えて比べます。比較機能を使うと、2つの期間の差が一覧で出ます。

表のデータは「エクスポート」ボタンからダウンロードできます。毎月、同じ形式で保存しておくと、あとから推移を見直せます。

「平均掲載順位」は平均であって、ある日の順位ではない

サーチコンソールの平均掲載順位は、サイトが表示された順位の平均です。検索する人や場所、端末によっても結果は変わるため、自分で検索した順位とは一致しないことがあります。

この数字の読み方でつまずく方はとても多いので、くわしくは次の記事で確認してください。

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GA4:オーガニック検索のセッションと、成果の数を取る

GA4では、集客のレポートで「セッションのデフォルト チャネル グループ」を見て、Organic Search(自然検索)のセッション数を取ります。Googleのヘルプによると、Google検索のAIによる概要やAIモードからの流入も、このOrganic Searchに含まれます。

そのうえで、問い合わせや予約などの「キーイベント」の数を、同じ期間で並べます。あらかじめ、何を成果(キーイベント)とするかを設定しておくことが前提です。

ChatGPTなどのAIアシスタントからの流入は、GA4では「AI assistant」という別のチャネルで見られます。設定と見方は、こちらの記事にまとめています。

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順位は「自動で記録」しておくと、月末が楽になる

重要キーワードの順位は、月末に手作業で調べると時間がかかり、検索条件のぶれも出ます。順位チェックツールで毎日自動記録しておけば、月次レポートの時には画面から数字を写すだけです。

AccessScopeなら、サイトのURLを入れるだけで10キーワードまで無料で順位を自動記録できます。クレジットカードの登録は不要です。

前年同月と比べたいなら、毎月のエクスポートが必須

季節で波があるビジネスでは、前月より「前年の同じ月」と比べるほうが正確です。ただし、サーチコンソールで過去にさかのぼれる期間は約16か月が目安とされており、それより前のデータは見られなくなります。

そのため、毎月のエクスポートを保存しておくことが、将来の前年比較の準備になります。

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コピーして使える月次レポートの雛形(記入例つき)

空欄の表とえんぴつ、チェック済みのクリップボードで雛形を表すイメージ

雛形:そのまま表計算ソフトに写して使える形

次の表を、ExcelやGoogleスプレッドシートにそのまま写してお使いください。「今月」「前月」「増減」の3列を作るだけで、比較しやすいレポートになります。

項目今月前月増減メモ
【ブロック1】サマリー(3行)
表示回数(サーチコンソール)
クリック数(サーチコンソール)
クリック率(CTR)
平均掲載順位
オーガニック検索のセッション(GA4)
キーイベント数(問い合わせ・予約など)
重要キーワードの順位(3〜10語)
今月やったこと(日付つき)
来月やること(最大3つ)

重要キーワードは、最初は3〜10語で十分です。多すぎると見る気がなくなるため、「この語句で見つかってほしい」と思うものに絞ります。

記入例:架空の小さな会社の場合

次の数字は、説明のために作った架空の例です。実在のサイトの数字ではありません。

項目今月前月増減メモ
表示回数12,40010,800+15%新規記事2本が表示され始めた
クリック数310305+2%表示は増えたがクリックは横ばい
クリック率2.5%2.8%−0.3pt新規記事のタイトルが弱い可能性
平均掲載順位14.2位15.1位改善数字は平均。条件によって変わる
オーガニックのセッション280271+3%
問い合わせ数43+1料金ページ経由が多い

この例なら、サマリーは「入口は増えたが、クリックは増えていない。来月は新規記事2本のタイトルと説明文を直す」の2行で書けます。

数字を並べて終わりにせず、メモ欄に「なぜそう動いたと考えるか」を一言入れるのがコツです。

サマリー3行の書き方:事実、解釈、次の一手

サマリーは、1行目に事実、2行目にそれをどう考えるか、3行目に来月やることを書きます。たとえば「表示回数が前月比15%増えた」「新規記事が表示され始めたため」「来月はタイトルを見直す」です。

原因を断定できないときは、「〜の可能性がある」と書いて構いません。断定を避けるほうが、後から検証しやすくなります。

数字が悪かった月に慌てないための読み方

3か月分のカレンダーの上で、緩やかに上向く折れ線グラフのイメージ

1か月の上下ではなく、3か月の流れで見る

月次レポートで一番多い失敗は、1か月の増減に一喜一憂してしまうことです。表示回数やクリック数は、曜日や季節、検索する人の行動で自然に上下します。

前月比だけでなく、直近3か月の並びを同じ表に残しておくと、「たまたまの上下」と「本当の傾向」を見分けやすくなります。

Googleのアップデートがあった月は、メモを残しておく

Googleは年に何度か、検索の仕組みやスパム対策を更新します。2026年は9月24日に始まったスパムアップデートが、10月8日に完了したとされています。

アップデートの前後で数字が動いた場合は、自社の施策の影響とは切り分けて考える必要があります。メモ欄に「9月24日〜10月8日はアップデート期間」と書いておくだけで、後から読み返す時の混乱が減ります。

指名検索(社名・サービス名)と一般の語句は分けて見る

サーチコンソールのクエリには、社名やサービス名で検索された「指名検索」も含まれます。指名検索は、すでに会社を知っている人の検索なので、SEOの成果とは分けて見るほうが実態に近づきます。

サーチコンソールの「ブランドクエリフィルタ」や、キーワードを分類して集計する方法で、2つを分けて記録しておきましょう。

AI検索の項目は、入れるなら「補足欄」に

サーチコンソールには、AIによる概要やAIモードなどでの表示回数を確認できる「生成AIパフォーマンスレポート」があります。報道によると、2026年8月31日までに全世界のサイトに展開されたとされています。

ただし、AIでの表示回数が少ないサイトでは、レポート自体が表示されないことがあります。また、報道の時点ではクリック数は含まれていないため、メインの数字ではなく補足欄に入れるのが無難です。

AI検索で自社名が出ているかを自分で確かめる方法は、別の記事にまとめています。月次の補足欄に、その確認結果を一行だけ書く運用でも十分です。

続けるための運用|保存・担当・共有のルール

書類棚とクラウド、毎月繰り返すカレンダーで保存と運用を表すイメージ

ファイルは1年1冊、シートは月ごとに追加する

レポートは、1年分を1つのファイルにまとめ、シートを月ごとに増やす形が管理しやすいです。ファイル名は「SEO月次レポート_2026」のように決めておきます。

同じファイルの中に、サーチコンソールからエクスポートしたデータも一緒に保存しておくと、あとで数字の元を確認できます。

担当者が変わっても続くように、取得手順を1枚にまとめる

月次レポートは、担当者が替わると止まってしまいがちです。「どの画面を開き、どの期間を選び、どの数字を写すか」を、画面の名前だけで構いませんので、メモに残しておきましょう。

このメモがあれば、新しい担当者でも初回から30〜45分で作れるようになります。

業者に頼んでいる場合も、自分用の1枚を持っておく

SEO業者から報告書を受け取っている場合でも、自分用の1枚を作っておくと、報告の数字と見比べられます。数字が合わない時に、すぐに質問できるようになります。

数字を確認するには、サーチコンソールの閲覧権限が必要です。権限の渡し方と注意点は、こちらの記事で解説しています。

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業者に任せきりにせず、「自分でも数字を確かめられる」状態にしておくことが、いい関係を保つコツです。

よくある質問

重なった吹き出しと電球で、よくある質問への答えを表すイメージ

月次レポートは、週ごとに作ったほうがいいですか?

おすすめは「月1回の月次」と「軽い週次の点検」の組み合わせです。週ごとにレポートを作ると負担が大きく、続かなくなりやすいからです。

週次は異常がないかを見るだけにして、判断は月次で行うと、無理なく続けられます。

サーチコンソールとGA4の数字が合いません。間違いですか?

間違いとは限りません。サーチコンソールは「検索結果のクリック数」、GA4は「サイトに来たセッション数」を数えており、数え方が違うため、ぴったり一致しないのが普通です。

大切なのは、毎月同じ方法で比べ続けることです。

まず何から始めればいいですか?

最初は、表示回数・クリック数・オーガニックのセッション・問い合わせ数の4つだけで構いません。慣れてきたら、順位やメモ欄を増やしていきましょう。

完璧な雛形を最初から作るより、小さく始めて3か月続けることのほうが、ずっと価値があります。

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まとめ|数字を並べるのではなく、次の一手を決めるために作る

SEOの月次レポートは、サマリー、検索の入口、サイト内の動き、順位の推移、施策と次の一手の5ブロックで、A4・1枚にまとめれば十分です。数字の出どころは、サーチコンソール、GA4、順位チェックツールの3つだけです。

作る目的は、来月に何をするかを決めることです。1か月の上下に一喜一憂せず、3か月の流れで見て、Googleのアップデートがあった月にはメモを残しておきましょう。

まずは、記事の雛形表を写して、表示回数・クリック数・セッション・問い合わせの4つから始めてみてください。

順位の記録は、AccessScopeの無料プランで自動化しておけます。

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この記事を書いた人

三田健司のアバター 三田健司 AccessScope 開発・運営 / 株式会社アクセス・リンク 代表取締役

全日本SEO協会認定SEOコンサルタント。Webサイト制作・SEOを10年以上、延べ1,000件以上支援してきた実績をもとに、検索順位・Googleサーチコンソール・AI検索での言及までまとめて可視化するSEO/GEO分析ツール「AccessScope」を開発・運営しています。個人事業主や中小企業の集客を後押しします。
株式会社アクセス・リンク 公式サイト
(社)全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント

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