「検索順位が1位になれば、アクセスは何倍にもなる」と聞くと、順位ごとのクリック率の目安が気になりますよね。この記事では、検索順位別のクリック率(CTR)の目安を、2026年に公開された大規模調査の数字で整理し、1位と10位でどれだけ違うのか、AI概要が出る検索でどう変わるのかを、中小企業の経営者の方にも分かるように解説します。
先に結論をお伝えすると、アメリカの2026年7月のデスクトップ検索では、1位のクリック率は約20%、2位は約10%、3位は約4%、4位以降は2%を下回りました。つまり、クリックの大半は上位3つに集まっています。
ただし、この数字は調査ごと・検索の種類ごとに大きく動くため、「目安」として読むことが大切です。
私は全日本SEO協会認定SEOコンサルタントとして、Web制作10年以上・延べ1,000件以上のサイトに関わってきました。「10位以内に入ったのに問い合わせが増えない」というご相談は珍しくなく、その多くは、順位とクリック率の関係を正しく知らないまま、順位の数字だけを見ていたことが原因でした。
記事執筆者:認定SEOコンサルタント 三田健司
結論|クリックは上位3つに集まり、4位以降は急に細くなる

まず、クリック率(CTR)とは何か
クリック率とは、検索結果に表示された回数のうち、実際にクリックされた割合のことです。サーチコンソールでは「クリック数÷表示回数」で計算されます。
たとえば、ある検索語句で自社のページが100回表示されて5回クリックされたなら、クリック率は5%です。順位が高いほど目に入りやすく、クリックされやすいという関係があるため、順位とクリック率はセットで語られます。
2026年7月の調査|順位別クリック率の一覧
検索順位の調査を続けているAdvanced Web Ranking(AWR)は、2026年9月14日に公開した調査で、2026年7月のGoogle米国版・デスクトップのクリック率を順位別に示しています。調査は毎月175万件超の検索結果ページが対象で、全体の数字と、AI概要が表示された検索だけの数字が並べて載っています。
| 検索順位 | クリック率(全体) | AI概要がある検索 |
|---|---|---|
| 1位 | 20.02% | 9.69% |
| 2位 | 10.36% | 3.69% |
| 3位 | 3.89% | 1.70% |
| 4位 | 1.71% | 1.27% |
| 5位 | 1.08% | 1.02% |
| 6位 | 0.73% | 0.55% |
| 7位 | 0.46% | 0.35% |
| 8位 | 0.47% | 0.34% |
| 9位 | 0.54% | 0.47% |
| 10位 | 0.58% | 0.43% |
この表は米国・英語圏の検索が中心で、日本語の検索にそのまま当てはまるとは限りません。それでも、「上位に行くほどクリックが集中する」という形は、多くの調査に共通しています。
数字の読み方|1位と2位、3位と4位の間に大きな段差がある
表を上から見ると、1位から2位でクリック率はほぼ半分になり、2位から3位でさらに半分以下になります。そして4位以降は、1〜2%台から1%未満へと、ほとんど差がつかない領域に入ります。
つまり、4位から10位までは、順位を1つ上げてもクリックはほとんど増えず、3位以内に入ったときに初めて段差を越えます。「とりあえず10位以内」を目標にするのではなく、「3位以内」を目標にするほうが、成果に直結しやすいのです。
なお、8位より9位・10位のほうがわずかに高い数字になっていますが、この調査からは理由は分かりません。ページの下まで見る人が一定数いることなどが指摘されることもありますが、断定はできないため、ここでは数字の事実だけを押さえておきましょう。
月間1,000回表示される検索語句なら、クリック数はこれだけ違う
数字を実感しやすいように、先ほどのAWRの数字を使って、ある検索語句が月に1,000回表示されたと仮定して計算してみます。順位ごとに期待できるクリック数は、次のとおりです。
| 検索順位 | クリック数の目安(全体) | AI概要がある検索 |
|---|---|---|
| 1位 | 約200回 | 約97回 |
| 2位 | 約104回 | 約37回 |
| 3位 | 約39回 | 約17回 |
| 5位 | 約11回 | 約10回 |
| 10位 | 約6回 | 約4回 |
同じ1,000回の表示でも、1位なら約200回、10位なら約6回と、30倍以上の開きがあります。ただし、これはあくまで計算上の目安で、実際のクリック数は検索語句の中身やページの見せ方で大きく変わります。
調査によって数字が違う理由|「27.6%」「20%」「3.9%」をどう受け止めるか

古い調査では「1位が27.6%」と言われてきた
SEOの解説でよく引用されるのが、Backlinko(Semrush)の調査です。約400万件の検索結果、1,200万を超える検索語句をもとに、「1位のクリック率は27.6%」「上位3つで全クリックの54.4%を占める」「2ページ目のクリックは0.63%にとどまる」と報告されています。
この調査は2019年に公開され、2025年4月に更新されています。
今回のAWRの調査でも、直近12か月の1位の平均クリック率は20.9%で、その前の12か月は28.0%でした。つまり、1位のクリック率が3割近くあった時代から、2割前後へ下がってきたことになります。
Ahrefsの調査は、さらに低い数字を示している
Ahrefsは、2026年2月4日に公開した調査で、30万件のキーワードを対象に、2023年12月と2025年12月の平均クリック率を比べています。AI概要が出るキーワードでは、デスクトップでの1位ページのクリック率が約7.3%から約1.6%へ下がり、AI概要がなかった場合の予測値と比べて、約58%低いと報告しています。
2025年4月の同じ調査では、この差は34.5%でした。Ahrefsは、AI概要がクリックに与える影響が、1年足らずで大きくなったと説明しています。
数字が食い違う、本当の理由
同じ「1位のクリック率」なのに、27.6%・20%・数%と数字が大きく違うのは、調査のやり方が違うからです。対象の検索語句が指名検索か一般的な語句か、情報を探す検索か買う前の検索か、パソコンかスマホか、どの国か、いつの期間か、といった条件で、平均は簡単に変わります。
実際、AWRの調査でも、1位のクリック率はスマホ(2026年7月)が約35.7%で、デスクトップの約20%より高く出ています。ですから、どの調査も「間違い」ではなく、「その条件での平均」と読むのが正しい受け止め方です。
指名検索は別格|自社名で検索されると、クリック率は高くなりやすい
Backlinkoの調査では、ブランド名を含む検索語句のほうが、含まない語句より、1位のクリック率が高いと報告されています。自社名や商品名で検索する人は、最初からそのお店・会社に用事があるため、クリックしやすいのです。
自社のクリック率を見るときは、こうした「社名での検索」と「一般的な語句での検索」を分けて考えないと、実態を読み違えます。分け方は、あとの章で説明します。
AI概要が出る検索では、1位でもクリックは半分以下になる

AWRの調査|1位のクリック率が52%下がった
AWRの調査では、2026年7月のデスクトップ検索のうち、43%でAI概要(AIによる概要)が表示されていました。AI概要がある検索では、1位のクリック率が約9.7%で、ない場合と比べて52%低く、2位では64%、3位では56%低くなっています。
AI概要が出ている検索のうち74.3%が、どのリンクもクリックされずに終わる「ゼロクリック」でした。AI概要がない検索のゼロクリックは53.6%ですから、AI概要が答えを先に見せることで、クリックしなくても満足する人が増えていると考えられます。
地図枠や「他の人はこちらも質問」が重なると、さらに厳しい
同じ調査では、AI概要だけなら1位のクリック率が36%下がるのに対し、地図枠(ローカルパック)・「他の人はこちらも質問」・動画などが重なると、下がり幅が最大で99%に達したとされています。店舗や地域のビジネスは、地図枠が出る検索が多いため、この点は見逃せません。
一方で、地域の検索では、地図枠そのものから電話や来店につながることもあります。クリック率が下がっても、問い合わせや来店が減ったとは限らないため、サイトへのクリックだけで判断しないことが大切です。
数字は月ごとに大きく動くので、1回の調査を信じすぎない
AWRの調査では、デスクトップの1位でAI概要がある場合のクリック率が、2026年4月に1.96%まで下がったあと、7月には9.69%まで戻っています。AI概要の見せ方やGoogleの仕様変更で、数か月のうちに数字が数倍動くこともあるのです。
「1位でもクリックは1割」といった数字を見て、順位を追う意味がないと決めつけるのは早すぎます。目安は目安として、自社の数字で確かめることが、いちばん確実です。
AI概要の「順位」の数え方
サーチコンソールのヘルプによると、AI概要は検索結果の中で1つの位置を占め、その中に含まれるすべてのリンクは同じ順位として数えられます。AI概要の中のリンクがクリックされた場合も、クリックとして記録されます。
また、AIモードでの外部リンクのクリックも、クリックとして数えられ、追加の質問は新しい検索として扱われます。AIの回答の中に自社が引用されると、順位の数字は目立たなくても、クリックにつながる場合があるということです。
自社の本当のクリック率を、サーチコンソールで調べる方法

手順|検索語句ごとのクリック率と平均掲載順位を並べる
自社のクリック率は、サーチコンソールの無料の機能で確認できます。「検索パフォーマンス」を開き、「検索結果」のタブで、合計クリック数・合計表示回数・平均CTR・平均掲載順位の4つの指標にチェックを入れます。
次に、下の表を「クエリ」に切り替えると、検索語句ごとの数字が並びます。表示回数が100回以上ある語句だけを見て、平均掲載順位が近いものどうしでクリック率を比べると、自社の傾向が見えてきます。
平均掲載順位は「最上位の順位の平均」だと知っておく
サーチコンソールの平均掲載順位は、検索語句ごとに自社リンクの最上位の順位を出し、その平均を取ったものです。ヘルプによると、検索結果にリンクが一度も表示されなかった場合は、順位は記録されません。
そのため、数字が「実際に自分が見る順位」とズレることがあります。詳しい理由は別の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。

順位の目安との比べ方|3つの帯に分けて見る
調査の数字をそのまま自社に当てはめるのではなく、「自社の数字が、目安より高いか低いか」を見るために使います。順位を3つの帯に分けて確認すると、手を打つ場所がはっきりします。
| 順位の帯 | 目安として見る数字 | 自社で確認すること |
|---|---|---|
| 1〜3位 | 1位が約2割、2位が約1割、3位が約4% | 目安を下回るなら、タイトルと説明文、検索意図とのズレを疑う |
| 4〜10位 | おおむね1〜2%台以下 | クリック率より、3位以内に上げる施策を優先する |
| 11位以下 | 2ページ目はほとんどクリックされない(Backlinkoは0.63%) | まず10位以内に入れる。タイトルの手直しより内容の充実 |
目安より大きく下回る語句は、順位は取れているのに選ばれていない状態です。逆に、目安を上回っている語句は、タイトルや内容がうまく刺さっているので、同じ型を他のページにも広げてみてください。
社名の検索を分けて見る
先ほど触れたように、社名や商品名での検索は、クリック率が高く出やすい性質があります。サーチコンソールには、ブランドに関する検索語句を分けて見る機能もありますので、一般的な語句の数字だけを取り出して比べるとよいでしょう。
順位が同じでも、クリック率を上げる3つの工夫

タイトルと説明文を、検索した人の目線で書き直す
順位が同じなら、クリックされるかどうかは、検索結果に出る見た目で決まります。タイトルには検索語句と、読んだら何が分かるのかを、具体的に入れるのが基本です。
実際の書き方や文字数の考え方は、別の記事で詳しく解説しています。まずは、表示回数が多いのにクリック率が低い語句から、手直ししてみてください。

検索意図に合った内容になっているか見直す
順位が高いのにクリックされない、あるいはクリックされても離脱される場合は、検索した人の知りたいことと、ページの内容がずれている可能性があります。「やり方を知りたい」人に商品紹介を見せても、クリックされにくいのです。
検索意図は大きく「知りたい」「したい」「特定のサイトに行きたい」「お店に行きたい」の4つに分けて考えると整理しやすく、直す方向がぶれません。
社名で検索してもらえる状態を作る
指名検索は、クリック率が高く、問い合わせにもつながりやすい検索です。お客様に社名やサービス名を覚えてもらい、後からもう一度検索してもらえる状態を作ることは、順位を上げる施策と並んで大切な取り組みです。
サーチコンソールで社名の検索がどれだけあるかを追うと、認知が広がっているかどうかも、少しずつ見えてきます。
順位を追うときの優先順位|3位以内を目指し、毎週の記録で確かめる

いちばん効くのは「2位から1位」「4位から3位」の壁を越えること
AWRの数字で、順位が1つ上がったときの伸びを計算してみます。全体では、3位から2位でクリック率は約2.7倍、2位から1位で約1.9倍です。
AI概要がある検索でも、3位から2位は約2.2倍、2位から1位は約2.6倍になります。
一方で、4位から10位は、どこにいてもクリック率が1〜2%台以下に収まります。ですから、9位を7位にするよりも、4位を3位にするほうが、成果の変化は大きいと考えられます。
順位は1回見て終わりにせず、毎週同じ条件で記録する
順位は、検索する人の場所や端末、検索履歴でも変わります。自分のスマホで調べた順位と、サーチコンソールの平均掲載順位がズレるのは、そのためです。
だからこそ、毎週同じ条件で記録して、「上がっているか、下がっているか」の流れを見るのが現実的です。人や場所による違いの考え方は、次の記事にまとめています。
確認の頻度は、この記事の最後の関連記事をご覧ください。

目標は「順位」だけでなく「クリック数」でも立てる
順位を目標にすると、クリック率が低いまま順位だけが上がって、成果が出ないことがあります。順位とクリック数の両方を目標にして、毎月の振り返りの項目に入れておくと、手を打つ場所を間違えにくくなります。
目標の立て方は、SEOのKPIの記事で整理しています。順位の記録を手作業で続けるのが大変なときは、AccessScopeの無料プランが使えます。
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よくある質問
検索順位1位のクリック率は、結局どのくらいと考えればよいですか?
調査によって異なりますが、2026年7月のAWRの調査(米国・デスクトップ)では約20%、スマホでは約36%でした。AI概要が表示される検索では、約10〜12%まで下がっています。
日本語の検索や、業種・検索語句の種類でも変わるため、サーチコンソールで自社の数字を確かめるのが確実です。
10位以内に入っているのにアクセスが増えないのは、なぜですか?
4位から10位は、どの順位でもクリック率が1〜2%台以下にとどまるため、10位以内に入っただけでは、アクセスは大きく増えにくいのが実情です。表示回数そのものが少ない検索語句の場合も、同じ結果になります。
まずは、表示回数が多い語句で3位以内を目指すこと、タイトルと説明文を見直すことをおすすめします。
AI概要が出ると、SEOはもう意味がないのでしょうか?
そうとは言い切れません。クリック率が下がる検索がある一方で、AI概要の中のリンクもクリックとして数えられ、AIの回答に引用されることが新しい入り口にもなっています。
Googleの生成AI向けガイドでも、独自性があり価値のあるコンテンツが長期的に最も大きな影響を持つと説明されています。順位の記録を続けながら、お客様の疑問に答える中身を磨いていく基本は変わりません。
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まとめ|クリック率の目安は「3位以内」を狙う根拠に使い、判断は自社の数字で行う
検索順位別のクリック率は、2026年7月のAWRの調査(米国・デスクトップ)で、1位が約20%、2位が約10%、3位が約4%、4位以降は2%を下回っていました。クリックは上位3つに集中し、4位から10位の間ではほとんど差がつきません。
一方で、AI概要が出る検索では1位のクリック率が半分以下になり、調査によって数字も大きく違います。Backlinkoは27.6%、Ahrefsはさらに低い数字を示しており、どれも条件が違うため、目安として受け止めることが大切です。
そのうえで、自社の数字はサーチコンソールで確かめられます。表示回数が多い語句について、順位とクリック率を並べ、3位以内を目指す語句と、タイトルを見直す語句に分けて取り組んでみてください。
順位の動きは、AccessScopeの無料プランで毎週記録しておけます。サイトのURLを入れるだけで、10キーワードまで順位を自動で記録でき、クレジットカードの登録は不要です。

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