「サービスページのSEOって、結局どう進めればいいの?」「トップページにすべて書けば十分なのでは?」と迷っていませんか。この記事では、中小企業向けにサービスページのSEOを取り上げ、トップページとの役割分担、検索語句の割り当て方、ページに書く中身、公開後の確認方法までを、経営者の方にも分かるように解説します。
先に結論をお伝えすると、サービスページは「1ページ=1つのサービス(1つの悩み)」に絞り、トップページは各サービスへ案内する入口にするのが基本です。そのうえで、ページごとに狙う検索語句が重ならないよう割り当てると、問い合わせに近い検索で見つけてもらいやすくなります。
私は全日本SEO協会認定SEOコンサルタントとして、Web制作10年以上・延べ1,000件以上のサイトに関わってきました。「トップページだけ作り込んで、サービスごとのページがない」「サービスページはあるのに、どれも似た文章で順位が出ない」というご相談は、とても多いです。
記事執筆者:認定SEOコンサルタント 三田健司
結論|サービスページは「1ページ1サービス」、トップページは案内役にする

サービスページとは、サービスを1つずつ詳しく説明するページ
サービスページとは、会社が提供している個別のサービスや商品を、1つずつ詳しく説明するページのことです。たとえば税理士事務所なら「相続税の申告」「法人の顧問契約」、工務店なら「注文住宅」「リフォーム」のように、お客様が選ぶ単位でページを分けます。
会社として何ができるかを伝えるのがトップページだとすると、サービスページは「このサービスは自分の悩みに合うか」を判断してもらうためのページです。問い合わせや見積もり依頼にいちばん近い場所にあるため、売上に近いページとも言えます。
トップページとサービスページは、役割も狙う検索も違う
トップページは、初めて来た人に「どんな会社で、何をしていて、どこを見ればよいか」を伝える案内所です。検索でも、会社名や「地域名+業種」のような広い言葉で見つけられることが多くなります。
一方、サービスページは「相続税申告 料金」「注文住宅 費用」のように、具体的な悩みや比較検討の言葉で見つけられるページです。役割が違うので、同じ内容を両方に書くのではなく、次のように分けて考えると整理しやすくなります。
| 比較項目 | トップページ | サービスページ |
|---|---|---|
| 主な役割 | 会社全体の案内と、各ページへの振り分け | 1つのサービスについて、判断材料をそろえる |
| 向いている検索 | 会社名、業種と地域など広い言葉 | サービス名、悩み、料金など具体的な言葉 |
| 書く量の目安 | 要点を短く、詳細はサービスページへ | 理由・流れ・料金の考え方・事例まで詳しく |
| ゴール | 見たいページに迷わずたどり着く | 問い合わせ・見積もり・予約 |
トップページに全部書くと、なぜ弱くなるのか
トップページに全サービスの説明を詰め込むと、1ページの中に複数のテーマが混ざります。検索する人は「相続税の申告」と探しているのに、ページの大半が別のサービスの説明だと、探している情報にたどり着きにくくなります。
私が見てきた現場でも、テーマが混ざったページは、どの検索に答えるページなのかが読む人にも検索エンジンにも伝わりにくく、順位も問い合わせも伸びにくい傾向がありました。サービスごとにページを分けるのは、検索する人の目的ごとに入口を用意することでもあります。
なお、サービスが1つしかない会社や、ごく小さなサイトなら、無理にページを分ける必要はありません。サービスが2つ、3つと増え、それぞれに別の悩みを持つお客様がいる場合に、ページを分ける効果が大きくなります。
キーワードの割り当て|ページごとに「主役の検索語句」を1つ決める

まず「ページと検索語句の対応表」を作る
作業は難しくありません。表計算ソフトで十分なので、縦にページ(トップ、サービスA、サービスB…)、横に「主役の検索語句」「読者の悩み」「問い合わせ先」を並べた表を作ります。
表を作ると、まだページがないのに検索されそうな悩みや、逆に同じ語句を狙ってしまっているページが一目で分かります。割り当てのルールは、次の4つだけ覚えておけば十分です。
| ルール | 具体的な内容 |
|---|---|
| 1ページ1テーマ | 1つのページで答える悩みは1つに絞る |
| 主役の語句を重ねない | 同じ検索語句を2つのページの主役にしない |
| 広い語はトップ、具体語はサービス | 「地域名+業種」はトップ、「サービス名+費用」はサービスページ |
| 地域名は実態があるページだけ | 対応実績や地域に合った内容があるページにだけ入れる |
同じ検索語句を複数のページで狙うと、ページ同士が競い合う
同じ検索語句を狙うページが複数あると、検索結果にどのページを出すべきか、Googleが判断しにくくなります。結果として、どのページも順位が安定しない状態になることがあります。
たとえばリフォーム会社が「リフォーム 費用」という語句を、トップにも水まわり、外壁、増築のページにも全部入れてしまうケースです。サービスページ側は「キッチン リフォーム 費用」「外壁塗装 費用」のように、サービスごとの具体的な語句に分けます。
割り当ての例|工務店の場合
イメージしやすいように、架空の工務店を例に割り当て表を作ってみます。実際には、お客様が使っている言葉をお問い合わせ内容やお客様との会話から拾って決めるのが、いちばん外れにくい方法です。
| ページ | 主役の検索語句(例) | 読者の悩み |
|---|---|---|
| トップページ | 地域名+工務店 | どの会社に頼めばよいか分からない |
| 注文住宅 | 地域名+注文住宅 費用 | 家を建てる費用の全体像が分からない |
| リフォーム | 地域名+リフォーム 費用 | どこまで直せるのか、いくらかかるのか |
| 施工事例 | 外壁塗装 事例(地域名つき) | 実際の仕上がりと費用感を見たい |
地域名の入れ方|量産ではなく、実態のあるページだけに
地域名は、実際にその地域で対応していて、ページの中にその地域ならではの内容がある場合に入れます。地域名だけを入れ替えた同じ文章のページを大量に作るのは、スパム(誘導ページ)の対象になる可能性があります。
地域名を使った書き方の基本は、次の記事で解説しています。量産が危険になる境目は、その下の記事にまとめました。


サービスページに書く6つの中身|お客様の疑問に答える順番で

① 最初の画面で「誰の・どんな悩みを・どう解決するか」を言い切る
ページを開いて最初に見える部分は、読む人が「このページは自分向けか」を数秒で判断するところです。サービス名だけでなく、「相続税の申告で、期限と書類の不安を減らしたい方へ」のように、対象者と悩みを書きます。
キャッチコピーよりも、誰のどんな悩みに答えるページかが分かることを優先してください。検索結果から来た人は、検索した語句に答えが書いてあるかを、まず確かめています。
② サービスの内容と範囲を書き、できないことも正直に書く
何をしてくれるのか、どこまでが料金に含まれるのかは、お客様がいちばん知りたい情報です。「対応できるもの」と「対応できないもの、別料金のもの」を分けて書くと、問い合わせ後の食い違いが減ります。
できないことを書くと不利になるように感じるかもしれません。しかし実際には、条件が合わない人が問い合わせを控え、合う人からの問い合わせの質が上がることが多くあります。
③ 料金は、金額が出せなくても「決まり方」を書く
料金が案件ごとに変わるサービスでも、「何によって金額が変わるか」「目安のパターン」「見積もりまでの流れ」は書けます。料金の情報がまったくないページは、比較検討中の人にとって判断材料が足りず、他社のページへ移ってしまいがちです。
金額を載せる場合は、更新日や適用条件も一緒に書いておくと安心です。古い金額のまま放置すると、問い合わせ後のトラブルのもとになります。
④ 依頼から完了までの流れを、ステップで見せる
初めて依頼する人は、「何から始めればよいのか」「どれくらいの期間がかかるのか」が不安です。問い合わせ、ヒアリング、見積もり、契約、作業、納品といった流れを、短いステップで書いておきます。
各ステップで、お客様側にお願いしたいこと(資料の準備など)も添えると、問い合わせのハードルが下がります。
⑤ 事例とお客様の声で、「自分にも当てはまる」と感じてもらう
事例は、お客様の業種や悩み、行ったこと、その後の変化を書きます。実際の数字がある場合だけ数字を載せ、ない場合は無理に盛らないことが大切です。
お客様の声は、掲載の許可をいただいたものだけを、できれば手書きの感想などをそのまま近い形で載せます。宣伝文のように整えすぎると、かえって不自然に見えてしまいます。
⑥ よくある質問と、迷わず押せる問い合わせ導線を置く
最後に、よくある質問と問い合わせボタンを置きます。質問は、実際にお客様から聞かれた順に3〜5問ほど書けば十分です。
問い合わせ導線が分かりにくいと、せっかくサービスページまで来てもらっても成果につながりません。導線の直し方は、次の記事にまとめています。

タイトル・見出し・URL・画像|検索結果で選ばれる土台を整える

タイトルは「サービス名+特徴」で、ページごとに変える
Google検索セントラルのタイトルリンクの説明では、すべてのページに固有のタイトルをつけること、内容を端的に表すこと、同じ語句の繰り返し(キーワードの詰め込み)を避けることが推奨されています。サービスページなら、「サービス名+対象や特徴(+会社名)」の形が使いやすいです。
また、同じ文言のタイトルが複数ページに並んでいると、Googleが検索結果で別のタイトルに書き換える場合があるとも説明されています。タイトルの付け方の細かいコツは、次の記事をご覧ください。

見出しは「目次として読める」ことを優先する
ページ内の見出しは、読む人が必要な部分へ移動するための目次になります。Googleのスターターガイドでも、見出しはユーザーが内容を把握するために役立つものと説明されています。
一方で、見出しの数に理想の数はなく、「多すぎると感じるなら、おそらく多すぎる」という趣旨の説明もあります。見出しだけを拾って読んで、ページの流れが分かるかを確認してみてください。
URLは短く、意味が分かる英数字にする
URLに含まれる語句は、検索結果でパンくず(階層の表示)に使われることがあるため、人が読んで意味が分かるものが望ましいとされています。同時にGoogleは、ドメイン名やURLの語句が順位に与える影響は「ほとんどない」とも説明しています。
ですから、URLの語句に神経質になる必要はありません。一度公開したURLを後から変えると、リダイレクトの設定が必要になるため、最初から短く意味の分かる形で決めておきましょう。
画像の説明文(alt)とリンクの文言を、具体的にする
画像には、画像の内容と、ページの話題との関係が分かる短い説明文(alt)をつけます。サービスページでは、施工中の写真や担当者の写真などに、具体的な説明をつけると、読む人にも検索エンジンにも伝わります。
リンクの文言も同じです。「こちら」「詳細はこちら」ではなく、「相続税申告の料金と流れ」のように、リンク先の内容が分かる文言にします。
Googleのガイドでも、内容を表すリンクの文言は、ユーザーと検索エンジンの両方にリンク先の理解を助けると説明されています。
信頼を伝える|誰が、どんな経験で、このサービスを提供しているか

Googleが示す「誰が・どうやって・なぜ」を、サービスページに置き換える
Googleは、役に立つ信頼できるコンテンツの考え方として、「Who(誰が作ったか)」「How(どのように作ったか)」「Why(なぜ作ったか)」の3つを挙げています。とくに「なぜ」、つまり検索エンジン向けではなく、人の役に立つために作ることが最も大切だと説明しています。
また、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)のうち、最も重要なのは信頼性とされています。E-E-A-Tそのものが順位を決める要素ではないとも説明されていますが、信頼できる情報かどうかを判断する材料として、サービスページでも意識しておきたい考え方です。
担当者・資格・経験年数を、ページの目につく場所に置く
サービスページには、実際に対応する担当者の名前、保有している資格、このサービスの経験年数や取り扱った件数など、誰がやっているかが分かる情報を置きます。顔写真があると、初めての人にも安心感が伝わります。
会社概要への案内も忘れずに置いておきましょう。運営者情報のページの作り方は、別の記事で詳しく解説しています。
事例は「具体的な前後」で書く
実績は「多数」「豊富」といった言葉だけでは伝わりません。どんな業種の、どんな悩みに対して、何をして、どう変わったのかを具体的に書くことで、初めて「経験がある」ことが伝わります。
お客様の許可が取れない場合は、業種や規模を伏せた形にして、悩みと対応の内容を中心に書く方法もあります。
やってはいけないこと|盛る、コピーする、手をかけず量産する
実績やお客様の声を実際より良く見せたり、他社のサービスページを言い換えて載せたりすることは避けてください。信頼を損なうだけでなく、コンテンツの質の面でも評価されにくくなります。
Googleは、生成AIで大量の文章を人の確認なしに作ることは、手間をかけていないコンテンツにあたると説明しています。AIを下書きに使うのは構いませんが、事実の確認と、自社の経験の追記は必ず人の手で行いましょう。
公開後の確認と改善|順位とクリックを見ながら直す

サーチコンソールで、そのページがどんな検索で表示されているか見る
サービスページを公開したら、数週間後にサーチコンソールで、そのページがどんな検索語句で表示されているかを確認します。ページを指定して「検索パフォーマンス」を見ると、表示回数・クリック数・平均掲載順位が分かります。
狙っていた語句で表示されているか、想定外の語句で表示されているかを見ると、ページの内容が狙いどおり伝わっているかが分かります。想定外の語句が多いときは、その悩みに合わせた別ページを作るヒントになります。
順位は、毎週同じ条件で記録して流れを見る
順位は、検索する人の場所や端末でも変わります。ですから、毎回同じ条件で記録して「上がっているか、下がっているか」の流れを見るのが現実的です。
手作業で続けるのが大変なときは、AccessScopeの無料プランが使えます。サイトのURLを入れるだけで、10キーワードまで順位を自動で記録でき、クレジットカードの登録は不要です。
サービスページごとの主役の検索語句を登録しておくと、どのページが伸びているかが見やすくなります。
3か月に1度の見直しチェックリスト
サービスページは、公開して終わりではありません。季節や料金、事例が変わるたびに内容が古くなるため、3か月に1度を目安に、次の項目を点検します。
| 点検項目 | 確認すること |
|---|---|
| 内容の鮮度 | 料金・流れ・対応範囲が現在と合っているか |
| 事例の追加 | 新しい事例やお客様の声を足せるか |
| タイトルと見出し | 主役の検索語句に答える形になっているか |
| ページ同士の重なり | 他のページと同じ語句を主役にしていないか |
| 問い合わせ導線 | ボタンが目立ち、迷わず押せるか |
点検のときは、実際にお客様から聞かれた質問を、よくある質問に足していくのが効果的です。ページが育つほど、お客様の疑問に先回りして答えられるようになります。
よくある質問
サービスページは、サービスが少ない会社にも必要ですか?
サービスが1つだけで、トップページで十分に説明できる場合は、無理にページを分ける必要はありません。サービスが2つ以上あり、お客様の悩みが違う場合は、分けたほうが検索でも見つけてもらいやすくなります。
迷うときは、サービスごとに「別の検索語句で探されるか」を考えてみてください。別の言葉で探されるなら、ページを分ける価値があります。
文章の量は、どれくらい書けばよいですか?
Googleは、文字数や単語数の目安を示していません。大切なのは、検索した人の疑問に、必要な情報で答えきれているかどうかです。
上で紹介した6つの中身をひととおり書くと、結果的に1,500〜3,000字ほどになることが多いですが、あくまで目安です。長く書くこと自体を目的にしないでください。
今あるサービスページの順位が低いとき、まず何を見ればよいですか?
まず、そのページの主役の検索語句が、他のページと重なっていないかを確認します。次に、サーチコンソールでそのページが実際に表示されている語句を見て、狙いとズレていないかを確かめます。
それでも改善しないときは、お客様の疑問に対して情報が足りているか、事例や担当者情報が載っているかを見直します。
関連記事

まとめ|サービスページは「1ページ1テーマ」で作り、公開後の数字で育てる
サービスページのSEOで大切なのは、トップページは案内役、サービスページは判断材料をそろえる場所と、役割を分けることです。1ページ1サービスに絞り、主役の検索語句をページごとに重ならないよう割り当てます。
ページの中身は、対象者と悩み、サービスの範囲、料金の決まり方、流れ、事例、よくある質問の順に、お客様の疑問へ答えるように書きます。担当者や経験が分かる情報を置いて、誰がやっているのかを伝えることも欠かせません。
公開後は、サーチコンソールでそのページがどんな語句で表示されているかを確かめ、3か月に1度は内容を見直してください。順位の動きは、AccessScopeの無料プランで毎週記録しておけます。
サイトのURLを入れるだけで、10キーワードまで順位を自動で記録でき、クレジットカードの登録は不要です。

コメント