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サーチコンソールの最低限の使い方|経営者が見るべき基本と4指標

サーチコンソールの分析ダッシュボードを表すアイソメトリックイラスト

「自社のホームページは、Googleでどれくらい見られているのだろう」。そんな疑問を持ったとき、まず開いてほしいのがGoogleサーチコンソール(Google Search Console)です。

サーチコンソールは、自分のサイトが検索結果でどんな言葉で表示され、何回クリックされ、平均何位に出ているのかを無料で確認できるGoogle公式のツールです。広告費も専門知識も要らず、経営者ご自身でも要点だけなら十分に読み取れます。

とはいえ、画面を開くと数字や専用語が多く、「どこを見ればいいのか分からない」と感じる方がほとんどです。この記事では、SEOが専門ではない経営者・店舗オーナーの方に向けて、サーチコンソールの「最低限ここだけ押さえれば大丈夫」という勘どころを、順を追って解説します。

検索順位やアクセスというと難しく身構えてしまいがちですが、サーチコンソールは「会社の健康診断の結果表」のようなものだと考えると気が楽になります。数値の意味を一つずつ覚えなくても、前の月と見比べて変化に気づけるだけで、十分に経営判断の材料になります。

記事執筆者:認定SEOコンサルタント 三田健司

目次

サーチコンソールとは?経営者がまず知っておきたいこと

Googleサーチコンソールとは、自分のサイトがGoogle検索でどう扱われているかを確認・改善するための、Googleが無料で提供しているツールです。検索結果での表示状況や、ページがGoogleに正しく登録(インデックス)されているか、エラーが起きていないかなどを把握できます。

よく似た名前のツールに「Googleアナリティクス」がありますが、役割が違います。アナリティクスが「サイトに来た後の動き」を見るのに対し、サーチコンソールはサイトに来る前の、検索結果での見え方を見るツールだと考えると分かりやすいです。

Google公式の解説でも、サーチコンソールは「ウェブサイトを持つ誰もが、Google検索での実績を理解し、改善のヒントを得るためのツール」と位置づけられています。つまり、業者に任せきりにしなくても、自社の現状を自分の目で確かめられる環境が、無料で用意されているということです。

費用がかからないうえ、サイトに重大な問題が見つかったときはGoogleからメールで知らせが届きます。毎日ログインする必要はなく、月に1回ほど確認すれば十分なので、忙しい経営者でも無理なく付き合えるツールです。

具体的にサーチコンソールでできることを、経営者目線で挙げると次のようになります。専門的に使い込もうとすると機能は多岐にわたりますが、最初は「自社の検索での見え方が分かる」という点だけ理解しておけば十分です。

  • どんな検索ワードで自社サイトが表示・クリックされているかが分かる
  • 検索結果での平均的な順位や、表示・クリックの回数が分かる
  • ページがGoogleに正しく登録されているか、エラーがないかを確認できる
  • スマホでの表示速度や使い心地に問題がないかを点検できる
  • サイトに重大な問題が起きたとき、Googleから通知を受け取れる
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最初の準備|サイト登録と「所有権の確認」

サーチコンソールを使うには、最初に「このサイトは自分のものです」とGoogleに伝える作業が必要です。これを所有権の確認といい、他人が勝手にあなたのサイトのデータを見られないようにするための仕組みです。

確認の方法はいくつかありますが、ホームページ制作会社やサーバー管理者に「サーチコンソールに登録したい」と伝えれば、たいていは代行または案内してもらえます。自分で行う場合は、指定された確認用のファイルやコードをサイトに設置する形が一般的です。

登録が済んだら、あわせて行っておきたいのが「サイトマップの送信」です。サイトマップとは、サイト内にどんなページがあるかをまとめた一覧ファイルのことを指します。

Google公式の手順でも、所有権の確認のあとに、ページがきちんと登録されているかの確認と、サイトマップの送信が推奨されています。サイトマップを送ると、新しいページや更新がGoogleに見つけられやすくなるので、最初の準備として済ませておくと安心です。

WordPressをお使いの場合は、サイトマップを自動で作るプラグインが広く使われています。すでに導入済みのことも多いので、不明なときは制作会社に確認するとよいでしょう。

なお、所有権の確認やサイトマップの送信は、一度きちんと設定してしまえば、その後は基本的に放っておいて構いません。最初のハードルさえ越えれば、あとは「見るだけ」で活用できる点も、サーチコンソールが経営者に向いている理由のひとつです。

ひとつ補足すると、サーチコンソールの利用にはGoogleアカウントが必要です。普段の業務でGmailやGoogleカレンダーを使っているなら、そのアカウントでそのまま利用を始められます。

経営者が毎回見るべき「検索パフォーマンス」4つの指標

サーチコンソールには多くの機能がありますが、経営者がまず見るべきは「検索パフォーマンス」というレポートひとつで十分です。ここには、検索結果での実績が4つの指標にまとめられています。

その4つとは、クリック数・表示回数・平均CTR(クリック率)・平均掲載順位です。順番に、それぞれが何を表すのかを見ていきましょう。

検索パフォーマンスのレポートは、サーチコンソールの左側のメニューから開けます。画面の上部に4つの数字が大きく並んでおり、その下に、検索ワード別やページ別の内訳を切り替えながら見られるようになっています。

クリック数:実際にサイトへ来た回数

クリック数は、検索結果に表示されたあなたのサイトが、実際に何回クリックされたかを示す数字です。検索からの訪問者数に直結するため、4つの中でいちばん実感しやすい指標と言えます。

まずはこの数字が、月単位で増えているか減っているかをざっくり眺めるところから始めてください。増えていれば施策がうまくいっている可能性が高く、減っていれば原因を探るきっかけになります。

表示回数:検索結果に出た回数

表示回数は、あなたのサイトが検索結果に表示された回数です。クリックされなくても、検索結果に並んだ時点でカウントされます。

表示回数が多いのにクリック数が少ない場合は、「検索結果には出ているのに選ばれていない」状態です。タイトルや説明文を見直す余地があるサインとして読み取れます。

平均CTR(クリック率):表示のうちクリックされた割合

CTRはクリック率のことで、クリック数を表示回数で割った割合です。たとえば100回表示されて5回クリックされたなら、CTRは5パーセントになります。

CTRが低いときは、検索結果に出てくる見出し(タイトル)や説明文が、検索した人の興味とずれている可能性があります。表示回数が多いのにCTRが低いページは、改善の効果が出やすい場所です。

平均掲載順位:検索結果での平均的な順位

平均掲載順位は、その言葉で検索したときに、あなたのサイトが平均して何位くらいに出ているかを示します。数字が小さいほど上位という意味で、1に近いほど良い状態です。

順位は日によって変動するため、1日の数字に一喜一憂する必要はありません。1〜2か月の流れとして上がっているか下がっているかを見るのが、正しい付き合い方です。

そもそもGoogleの順位がどんな仕組みで決まるのかを押さえておくと、数字の読み方がぐっと深まります。あわせて次の記事もご覧ください。

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4つの指標から「次の一手」を読み取る

4つの指標は、単体で眺めるよりも組み合わせて見ると、やるべきことが見えてきます。ここでは、経営者でも判断しやすい3つのパターンを紹介します。

難しく考える必要はありません。「数字が大きいのに成果につながっていない箇所」を探すという視点で眺めると、改善のヒントは意外と見つかりやすいものです。

1つ目は「表示回数は多いのに、クリック数とCTRが低い」パターンです。これは検索結果に出ているのに選ばれていない状態なので、タイトルと説明文をより魅力的に書き直すのが効果的です。

クリックされるタイトルの具体的な付け方は、次の記事で例つきで解説しています。

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2つ目は「掲載順位が10位前後(検索結果の2ページ目あたり)にとどまっている」パターンです。あと少しで1ページ目に入れる位置なので、そのページの内容を充実させたり、関連する情報を足したりする価値があります。

3つ目は「ある言葉で表示回数が伸びているのに、専用のページがない」パターンです。ユーザーが求めているテーマが見えているということなので、そのテーマで新しいページや記事を作ると、新たな入口を増やせます。

たとえば飲食店なら、「(地域名)ランチ 個室」といった言葉で表示回数だけが増えていたとします。それなら、個室でのランチ利用を案内する専用ページを用意することで、その検索をしている見込み客を確実に受け止められるようになります。

このように、サーチコンソールは「現状報告」だけでなく「次に何をすればいいか」のヒントをくれるツールです。最初から完璧に分析しようとせず、気づいた1か所を直すことから始めれば十分です。

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検索パフォーマンス以外に押さえたい3つのレポート

検索パフォーマンスに慣れてきたら、あと3つだけ知っておくと安心なレポートがあります。いずれも、サイトの健康状態を確かめるためのものです。

1つ目は「ページのインデックス登録(インデックス カバレッジ)」です。これは、あなたのページがGoogleにきちんと登録されているか、エラーで登録されていないページがないかを一覧で確認できます。

そもそも検索結果に出るには、ページがGoogleに登録されていることが前提です。登録されていないページは、どれだけ良い内容でも検索に出てこないので、ときどき目を通しておきましょう。

2つ目は「URL検査ツール」です。特定のページを入力すると、そのページが今どう扱われているかを確認でき、新しく作ったページをGoogleに知らせる(クロールを依頼する)こともできます。

3つ目は「ウェブに関する主な指標(コア ウェブ バイタル)」です。これはページの表示速度や使い心地を、実際の利用データをもとに評価してくれるもので、スマホでの見やすさを点検する手がかりになります。

これら3つは、毎回じっくり見る必要はありません。検索パフォーマンスを確認したついでに、「赤い警告(エラー)が増えていないか」だけをざっと眺めておけば、サイトの異常に早めに気づけます。

もし赤い警告が出ていても、慌てる必要はありません。内容を制作会社に伝えて相談すれば、たいていは対処してもらえます。大切なのは、問題が起きていることに早く気づける状態をつくっておくことです。

月1回でOK|続け方と、サーチコンソールで分かること・分からないこと

サーチコンソールは、毎日にらめっこする必要はありません。Google自身も、月に1回程度、またはサイトを更新したときに確認すれば十分だと案内しています。

おすすめは、月初などに日を決めて、検索パフォーマンスのクリック数と掲載順位を前月と見比べる習慣です。「増えた・減った」を確認し、気になる1か所を直すだけでも、サイトの状態は十分つかめます。

一方で、知っておきたい制約もあります。検索パフォーマンスで確認できるデータは、最大で過去16か月分までです。それ以前の数字は残らないため、長期で比べたい場合は定期的に記録しておく必要があります。

また、サーチコンソールはあくまで「Google検索での見え方」を扱うツールです。複数のサイトの順位をまとめて毎日追ったり、競合と比べたり、変化を自動で記録したりといった用途には、別の順位トラッキングツールを組み合わせると効率的です。

記録の手間を省くなら、毎月の確認日にクリック数・表示回数・掲載順位をメモやスプレッドシートに控えておくのがおすすめです。あるいは、順位を自動で記録してくれるツールを併用すれば、16か月という制約を気にせず、長期の変化を振り返れるようになります。

【2026年6月の新機能】AI検索での見え方も分かるように

2026年6月、サーチコンソールに「生成AIパフォーマンスレポート」という新しいレポートが追加されました。これは、GoogleのAIによる回答(AI OverviewsやAIモード)の中で、自社サイトがどれくらい表示されているかを確認できる機能です。

AI検索の広がりで、「検索順位は変わらないのにアクセスが減った」と感じる場面が増えています。このレポートを見れば、AIの回答経由での表示回数などを把握でき、AI時代の自社の見え方をつかむ手がかりになります。

ただし、この機能は段階的に提供が進んでいる途中で、2026年7月時点ではすべてのサイトで表示されるとは限りません。まだ表示されていなくても問題はなく、順次使えるようになっていきます。

AI検索でアクセスがどう変わっているのか、その背景と対策は次の記事で詳しく解説しています。

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よくある質問(FAQ)

サーチコンソールは無料で使えますか?

はい、Googleサーチコンソールは完全に無料で利用できます。利用にはGoogleアカウントと、対象サイトの所有権の確認が必要ですが、料金は一切かかりません。

アナリティクスとどう違いますか?

サーチコンソールは「検索結果での見え方(サイトに来る前)」を、Googleアナリティクスは「サイトに来た後の動き」を見るツールです。役割が異なるため、両方を併用するのが理想ですが、まずはサーチコンソールから始めると検索の現状をつかみやすいです。

毎日チェックしないといけませんか?

いいえ、毎日見る必要はありません。重大な問題が見つかればGoogleからメールで通知が届くため、通常は月1回ほどの確認で十分です。

スマホでも確認できますか?

はい、サーチコンソールはスマートフォンのブラウザからも確認できます。外出先で検索パフォーマンスのクリック数や掲載順位をさっと見るといった使い方もでき、専用アプリがなくても問題ありません。

まとめ|まずは自社の「現在地」を知ることから

サーチコンソールは、検索結果での自社の見え方を無料で確認できる、経営者にとって心強い味方です。まずは検索パフォーマンスの4つの指標、クリック数・表示回数・CTR・平均掲載順位を月1回眺めるところから始めてみてください。

数字を自分の目で見られるようになると、業者の報告も「確認できる立場」で受け止められ、Web集客の判断に自信が持てるようになります。最初は分からなくても、続けるうちに自然と読み取れるようになります。

もし「自分だけで読み解くのは不安」という場合でも、まずは数字を眺める習慣をつけるだけで構いません。気になる変化を見つけたときに、その箇所だけを制作会社や専門家に相談すれば、限られた予算でも的を絞った改善ができます。

自社サイトの検索順位を、無料で記録するところから

サーチコンソールで現状を把握したら、次は「狙っている言葉で今何位なのか」を継続的に記録していくのがおすすめです。私たちが提供するAccessScope(アクセススコープ)なら、サイトのURLを入れるだけで検索順位の自動記録を無料で始められます。

10キーワードまで無料、クレジットカードの登録も不要です。サーチコンソールとの連携は任意なので、まずは気軽に「自社の現在地」を可視化するところから試してみてください。

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この記事を書いた人

三田健司のアバター 三田健司 AccessScope 開発・運営 / 株式会社アクセス・リンク 代表取締役

全日本SEO協会認定SEOコンサルタント。Webサイト制作・SEOを10年以上、延べ1,000件以上支援してきた実績をもとに、検索順位・Googleサーチコンソール・AI検索での言及までまとめて可視化するSEO/GEO分析ツール「AccessScope」を開発・運営しています。個人事業主や中小企業の集客を後押しします。
(社)全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント

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