「Bing Webmaster Toolsは登録したほうがいいの?」「IndexNowという言葉を聞いたけれど、うちのWordPressでも設定すべき?」と迷っていませんか。この記事では、中小企業の経営者や店舗オーナーの方に向けて、Bing Webmaster ToolsとIndexNowの設定手順と、やる価値があるかどうかの判断基準を、公式の説明にもとづいて整理します。
結論から言うと、Bing Webmaster Toolsの登録はサーチコンソールからのインポートで数分、IndexNowはWordPressのプラグインで数クリックと、どちらも短時間で終わります。ただしGoogleには効かない仕組みなので、「Googleの順位を上げる施策」ではなく、「Bingやその周辺のAI機能に見つけてもらうための保険」として位置づけるのが正確です。
私は全日本SEO協会認定SEOコンサルタントとして、Web制作10年以上・延べ1,000件以上のサイトに関わってきました。現場では「Googleだけ見ていれば十分」と考える会社が多い一方で、AI検索の広がりを受けて、ほかの検索エンジンの数字も気になるという声が増えています。
手間をかけすぎず、押さえるところだけ押さえる設定をお伝えします。
記事執筆者:認定SEOコンサルタント 三田健司
結論|Bing対策は30分で終わるが「Googleの順位対策」ではない

先に3つのやることをまとめる
やることは3つです。1つ目はBing Webmaster Toolsにサイトを登録すること、2つ目はサイトマップを送ること、3つ目はWordPressならIndexNowのプラグインを入れることです。
いずれもサーチコンソールの設定とよく似ており、設定したことでGoogleでの評価が下がる心配はありません。一方で、GoogleのクロールにIndexNowは使えないため、Googleの順位を上げる目的で入れても意味はありません。
やる価値があるのは、どんな会社か
すべてのサイトに同じ優先度で必要なわけではありません。更新の頻度や運用の体制によって、次のように考えると判断しやすくなります。
| サイトの状況 | 優先度 | 理由 |
|---|---|---|
| お知らせや商品を頻繁に更新している | 入れておく価値が高い | 更新をすばやく検索エンジンに知らせられる |
| WordPressで運営していて、手間を最小限にしたい | 入れておく | プラグイン1つで送信まで自動になる |
| ページ数が少なく、更新も月に数回程度 | 入れなくても困らない | サイトマップだけで十分に足りることが多い |
| Bing経由のアクセスがまだ見えていない | 登録だけしておく | 数字を見るために、まず登録だけ済ませる |
| AI検索での自社の見え方を気にしている | 登録しておく | 後述のAI関連レポートが見られる |
迷ったときは、「登録だけ先にしておく」が無難です。登録は無料で、あとから使わなくなっても困ることはありません。
先に知っておきたい、よくある誤解
「IndexNowを入れればGoogleにも早く載る」という誤解が時々見られます。IndexNowの公式FAQが参加検索エンジンとして挙げているのは、Amazon、Bing、Naver、Seznam.cz、Yandex、Yepで、Googleは含まれていません(2026年10月時点で確認)。
また、公式FAQは、URLを送っても「すぐに登録されることは保証されない」と明記しています。IndexNowは「早く知らせる」仕組みであって、「載ることを約束する」仕組みではないと覚えておくと、過度な期待を避けられます。
Bing Webmaster Toolsとは?サーチコンソールとの違い

Bingでのサイトの状況を見る、Microsoftの無料ツール
Bing Webmaster Toolsは、Microsoftが提供する、Bing検索でのサイトの状況を確認するための無料ツールです。サーチコンソールがGoogleでの表示回数やクリック、インデックスの状況を見るツールであるのと同じ位置づけだと考えてください。
登録するとサイトマップの送信やパフォーマンスの確認ができ、後ほど触れるAI関連のレポートも見られます。サーチコンソールを使いこなしている方なら、画面の考え方が近いので戸惑いにくいはずです。
サーチコンソールとの違いを表で整理する
| 項目 | サーチコンソール | Bing Webmaster Tools |
|---|---|---|
| 対象の検索エンジン | Bing(Microsoft) | |
| 登録のしかた | 所有権の確認 | 所有権の確認、またはサーチコンソールからのインポート |
| 登録直後のデータ | 確認後に順次データが表示される | 確認後、数字が出るまで最大48時間ほどかかることがある |
| AI機能の数字 | 生成AIパフォーマンスのレポート | AI Performanceのレポート(公開プレビュー) |
どちらも無料で、役割はよく似ています。違いは「見ている検索エンジンが別」という一点で、使い分けに難しいことはありません。
見られるのはBingのデータだけ、と理解しておく
Bing Webmaster Toolsに出る数字は、あくまでBing側のデータです。Googleでの順位やクリックはサーチコンソールで見る必要があり、2つの数字をそのまま足して「全体の検索流入」とすることはできません。
どちらのツールも、見た数字を月に1度メモに残しておくと、変化に気づきやすくなります。順位や流入の記録のしかたは、次回以降の運用でも役に立ちます。
登録手順|サーチコンソールからインポートして数分で済ませる

方法1:サーチコンソールからインポートする(おすすめ)
最も簡単なのは、サーチコンソールに登録済みのサイトをBingへ取り込む方法です。この方法なら、HTMLコードを追加するような所有権の確認作業が不要です。
まず、Bing Webmaster ToolsにMicrosoft、Google、Facebookのいずれかのアカウントでサインインします。次に、「GSCからサイトをインポート」の欄で「インポート」を押し、表示される説明を確認して進みます。
続いて、サーチコンソールで使っているGoogleアカウントを選び、Bingによるアクセスを許可します。最後に一覧から対象のサイトを選んで「インポート」を押し、完了のメッセージが出たらダッシュボードを開けば完了です。
画面の表記はツールの更新で変わることがあるため、迷ったときは画面の案内に従ってください。
方法2:手動で追加して所有権を確認する
インポートできないときは、サイトのURLを入力して手動で追加します。URLはWordPressの「設定」→「一般」にある「サイトアドレス(URL)」と同じものを入力してください。
httpとhttps、wwwの有無は別のサイトとして扱われるため、サーチコンソールに登録しているものと揃えるのが安全です。確認の方法には、HTMLメタタグ、XMLファイル、DNSのCNAMEレコードなどがあります。
WordPressなら、メタタグの方法を選び、お使いのSEOプラグインにBing用の確認コードを入れる欄があればそこへ貼り付けるのが手軽です。欄がない場合は、テーマやコード追加用のプラグインでヘッダー部分に貼る方法もありますが、設定を間違えるとサイトの表示に影響するため、不安なときは制作会社に相談してください。
サイトマップを送信する
登録できたら、サイトマップのURLを送信します。多くのサイトでは「https://自社のドメイン/sitemap.xml」が目安ですが、サイトマップを出力するプラグインによってURLが異なるため、実際のURLを確認してから送ってください。
サイトマップを送ると、検索エンジンがページを見つけやすくなり、特に新しいコンテンツの登録が早まる可能性があります。作り方や送信の注意点は、次の記事で詳しく解説しています。

なお、Googleはサイトマップの更新日(lastmod)について、実際のページの更新と一致していて、常に正確なときだけ参考にすると説明しています。同じサイトマップをBingにも送るなら、更新日が正しく入っているかをこの機会に確認しておくと安心です。
登録後の48時間は、あわてない
確認が終わっても、数字が表示されるまでに最大48時間ほどかかることがあります。登録直後に何も表示されなくても、設定の失敗とは限りません。
2日ほど待っても所有権の確認が通らないときは、登録したURLのhttp・https、wwwの違いと、貼り付けたコードに余計な文字が入っていないかを確かめてください。
IndexNowとは?仕組みと向いているサイト

URLの追加・更新・削除を、自分から知らせる仕組み
IndexNowは、サイトのURLを追加・更新・削除したときに、参加している検索エンジンへ自分から通知するための仕組みです。検索エンジンが巡回して変更に気づくのを待つのではなく、「このページが変わりました」と知らせられます。
公式の説明では、1つの参加エンジンに送ったURLは、ほかの参加エンジンにも自動で共有されます。ただし、インデックスに登録するかどうかは、それぞれの検索エンジンが独自に判断します。
キーファイルで、サイトの持ち主であることを示す
送る側は、サイトに「キー」と呼ぶ文字列を置いて、所有者であることを示します。公式ドキュメントでは、キーは8文字以上128文字以下で、使える文字は英小文字、英大文字、数字、ハイフンです。
推奨されている置き方は、「キーの文字列.txt」というテキストファイルをサイトのルートに置き、中身にそのキーを書く方法です。WordPressのプラグインを使えば、キーの生成と設置は自動で行われるため、手作業は要りません。
送り方のルールと上限
公式のドキュメントとFAQで示されている主なルールを、表にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| まとめて送れる数 | 1回のPOST送信で最大10,000URL |
| 同じURLの再送 | 5分以上あけてから |
| 送りすぎ(429)になったとき | 10分以上あけてから再開 |
| 送ってよいもの | 新規・更新・削除(404や410)、転送(301など)したURL |
| サイトマップとの関係 | 引き続き併用する |
公式FAQは、内容が意味のある形で変わったときだけ送るよう求めています。変更のたびに機械的に何度も送るのは避けてください。
送信結果の見方
送信すると、結果がコードで返ります。200は受け付け成功、202は受け付けたがキーの確認待ち、403はキーが無効、422はURLがそのサイトのものではない、429は送りすぎを表します。
注意したいのは、200が「受け付けられた」ことを示すだけで、登録を保証するものではない点です。送信の履歴が成功になっていても、検索結果に出るかどうかは別の話として見てください。
WordPressでIndexNowを設定する手順と注意点

Microsoftの提供元が公開しているプラグインを使う
WordPressの公式ディレクトリには、Bing Webmaster Toolsの提供元が公開している「IndexNow Plugin」があります。ディレクトリの記載では、有効インストール数は10万以上で、WordPress 5.3以上とPHP 5.6.20以上が必要です(2026年10月時点で確認)。
ページの作成・更新・削除を検知して、バックグラウンドで自動送信します。キーも自動で生成して設置し、サイトの登録や所有権の確認は不要です。
送信先は、すべての参加エンジンに共有される共通のエンドポイントです。
設定の手順
インストールの前に、サイトのバックアップを取っておきます。そのうえで、管理画面の「プラグイン」→「新規追加」で「IndexNow」を検索し、インストールして有効化します。
有効化すると「設定」メニューにIndexNowの項目が加わるので、自動送信がオンになっているかを確認します。会員ページなど送りたくないパスがあるときは、ワイルドカードで除外を指定できます。
設定が終わったら、新しい記事を公開して、送信履歴に成功が出るかを確かめます。履歴には成功と失敗が最大20件ずつ表示され、失敗したものは再試行もできます。

noindexのページは送られない
このプラグインは、noindexが付いているページや、WordPressの「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」がオンのときは送信しないと説明されています。公開前のテストページが、意図せず送られる心配は小さいといえます。
ただし、noindexの設定そのものが正しいかどうかは、別に確認が必要です。重要なページに誤ってnoindexが入っていないかを、この機会に見直してみてください。
入れる前に知っておきたい注意点
ディレクトリ上のレビューの平均は、5点満点で3.2(47件)と、評価は分かれています。ダッシュボードの送信数が0のままになる、管理画面が重くなるといった声も見られるため、入れたあとは管理画面の動作と送信履歴を確認してください。
SEOプラグインの一部にも、IndexNowの機能を持つものがあります。二重に設定すると、同じURLを重複して送りかねません。
どちらか一方に絞り、判断に迷うときは制作会社に確認してください。
入れない、という選択もある
ページ数が少なく、更新も少ないサイトなら、サイトマップだけで困ることは少ないでしょう。公式FAQもサイトマップの併用をすすめています。
入れるかどうかは、更新の頻度と管理の手間で決めて構いません。
AI検索の時代にBingのデータを見る意味|AI Performanceレポート

Bing Webmaster Toolsに加わったAI引用のレポート
Microsoftは2026年2月、Bing Webmaster Toolsに「AI Performance」というレポートを、公開プレビューとして追加しました。Copilot、BingのAI要約、一部のパートナー連携の回答で、自社のコンテンツがどれだけ引用されたかを確認できます。
「AIに引用されたかどうか」を、サイトの持ち主が自分の数字で確かめられるようになったのが大きな変化です。これまでは、AIの画面で手作業で質問して確かめるしかありませんでした。
見られる主な項目
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 総引用数 | 選んだ期間に、AIの回答の出典としてコンテンツが使われた回数 |
| 1日あたりの平均引用ページ数 | 毎日、引用されたサイト内の個別ページ数の平均 |
| グラウンディングクエリ | AIがコンテンツを探すときに使った語句(サンプルとして表示) |
| ページ別の引用状況 | URLごとの引用回数と、期間ごとの推移 |
Microsoftの説明では、これらの数字は引用された頻度を示すもので、順位や権威性、回答の中での表示位置を示すものではありません。クリック数や流入数も含まれません。
Googleの生成AIレポートと並べて見る
サーチコンソールにも、AI機能での表示を見るためのレポートがあります。Bing側と並べて見ると、AI機能で自社がどう扱われているかを、2つの角度から確認できます。

ただし、Bingのレポートは公開プレビューの段階で、仕様が変わる可能性があります。数字の大小に一喜一憂するより、「引用されたページはどれか」を見て、そのページの作りをほかの記事にも生かす使い方が現実的です。
実際の流入は、GA4で別に確認する
AI Performanceのレポートには、サイトへ来た人の数は含まれません。実際の流入は、GA4側のチャネルや参照元で別に確認します。
「引用の数」と「流入の数」は別の数字として、両方を見ておくと状況をつかみやすくなります。
よくある質問

Bing Webmaster Toolsに登録すると、Googleの順位に影響しますか?
Googleの順位に影響するという公式の説明はなく、2つは別々のツールです。Bing側の登録や設定は、Googleでの評価とは切り離して考えて問題ありません。
IndexNowを入れれば、Googleにも早く載りますか?
載りません。IndexNowの公式FAQが挙げる参加エンジンにGoogleは含まれていないためです。
Googleに新しいページを知らせたいときは、サーチコンソールのサイトマップ送信やURL検査を使います。
登録したのに、データが出ません。失敗でしょうか?
確認後、数字が出るまでに最大48時間ほどかかることがあるため、すぐに失敗とは限りません。2日ほど待っても表示されないときは、登録したURLのhttp・https、wwwの有無と、所有権の確認が完了しているかを見直してください。
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まとめ|Bingは登録とサイトマップだけでも先に済ませておく
Bing Webmaster Toolsは、サーチコンソールからのインポートで数分で登録できます。登録してサイトマップを送っておけば、Bingでの自社の状況と、AI関連のレポートを自分の数字で確認できるようになります。
IndexNowは、ページの追加・更新・削除をBingなどの参加エンジンに自分から知らせる仕組みで、WordPressならプラグインで自動化できます。ただしGoogleは参加エンジンに含まれず、送ったURLが登録される保証もありません。
更新が多いサイトで、手間をかけずに使いたいときの補助として考えるのが適切です。
最初の一歩は、30分の作業時間をとって、登録とサイトマップの送信を済ませることです。Googleの数字はサーチコンソール、Bingの数字はBing Webmaster Toolsと、検索エンジンごとに分けて月に1度見る習慣をつければ、変化に気づきやすくなります。
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