「記事を公開したのに、Googleで検索しても出てこない」「ページを直したのに、検索結果が古いままに見える」――そんなとき、最初に開くべき画面がサーチコンソールの「URL検査」です。この記事では、URL検査ツールの使い方と、結果の読み方、そして「インデックス登録をリクエスト」をどこまで頼ってよいのかを、中小企業のホームページ担当者・店舗オーナーの方に向けて整理します。
URL検査は、1つのページについて「Googleがそのページをどう把握しているか」を見せてくれる、いわば健康診断の窓口です。ただし万能ではなく、見えることと見えないことがはっきり分かれています。
私は全日本SEO協会認定SEOコンサルタントとして、Web制作10年以上・延べ1,000件以上のサイトに関わってきましたが、現場でいちばん多い勘違いは「リクエストを押せば検索に出る」という思い込みです。この記事を読み終えるころには、押す場面と、押さずに別の手を打つ場面を自分で判断できるようになります。
記事執筆者:認定SEOコンサルタント 三田健司
URL検査ツールとは?1ページ分の「Google側の記録」を見る画面

何が分かる?何が分からない?
URL検査ツールは、サーチコンソールの画面上部にある検索バーのような欄にページのURLを貼り付けて使います。Enterキーを押すと、そのURLについてGoogleが持っている情報が表示されます。
Googleのヘルプによると、表示されるのはインデックス登録の状況や、構造化データ、動画などの情報です。つまり「Googleが今そのページをどう記録しているか」を、1ページずつ確認できる画面だと考えると分かりやすいでしょう。
一方で、Googleはこのツールが「検索結果に表示されるためのすべての条件」を確かめるものではないとも説明しています。たとえば品質やセキュリティのガイドライン違反、手動による対策の有無などは、この画面の判定には含まれません。
入力できるのは「自分のサイトのURL」だけ
検査できるのは、開いているプロパティに属するURLだけです。ドメインプロパティであればサブドメインを含む配下のURLが対象になり、別のドメインのページは検査できません。
まだサーチコンソールを登録していない場合は、先に基本の設定を済ませておく必要があります。全体像は次の記事にまとめています。

「検索して確かめる」との違い
Googleで社名やタイトルを検索して確かめる方法もありますが、これだと「出ていない」ことしか分かりません。理由までは教えてくれないのです。
URL検査なら、登録されていない場合にその理由の候補まで表示されます。原因を探すスタート地点として、まずここを見るのが近道です。
URL検査の結果の見方|「登録されています」と「登録されていません」

「URLはGoogleに登録されています」と出たとき
ページがインデックスに登録されていて、検索結果に表示される可能性がある状態です。ただしGoogleのヘルプは、登録されていることが検索結果への表示を保証するものではないと説明しています。
「登録済み」は合格ではなく、スタートラインに立てたというだけです。順位がつくかどうかは、そのあとの内容や競合の状況で決まります。
「URLはGoogleに登録されていません」と出たとき
こちらは、そのページがGoogle検索の結果には表示されない状態です。画面には登録されなかった理由が併記されるので、まず文言をそのまま読みましょう。
「検出 – インデックス未登録」のように、Googleがページの存在を知ってはいるものの、まだ登録していないだけのケースもあります。焦って何度もリクエストする前に、後半で説明する見方を確認してください。
「登録済みの情報」は最新のページとは限らない
ここが一番の落とし穴です。Googleのヘルプでは、表示される結果は「最後にインデックスされたバージョン」のもので、いまウェブ上にあるページそのものではないと説明されています。
ページを直した直後に見ても、直す前の状態が表示されることがあります。修正が反映されたかどうかは、登録済みの結果ではなく「公開URLをテスト」で確かめるのが正しい使い分けです。
「公開URLをテスト」は何を確かめるのか
「公開URLをテスト」を押すと、Googleがその場でページを取得して、インデックス登録できる状態かを確認します。Googleのヘルプによると、ライブテストが確かめるのは、Google-InspectionToolというクローラーがページにアクセスできるかどうかです。
重複ページの判定や品質面の評価までは確認できないため、テストが問題なしでも登録が保証されるわけではありません。「入口で門前払いされていないか」の確認だと割り切って使いましょう。
あわせて見ておきたい3つの項目
結果画面には、ほかにも診断に役立つ項目が並んでいます。中小企業のサイトでまず見ておきたいのは、次の3つです。
1つ目は「Googleが選択したカノニカルURL」です。自分で指定したURLとGoogleが選んだURLが違う場合、似たページが重複と見なされている可能性があります。
2つ目は「参照元ページ」で、Googleがそのページを見つけるきっかけになったページを示します。ただし、表示されないからといって参照元が存在しないとは限らないと、ヘルプにも注記があります。
3つ目は「サイトマップ」の欄です。送信済みのサイトマップにそのURLが載っているかを確認でき、載っていなければサイトマップの見直しが必要かもしれません。
「インデックス登録をリクエスト」の正しい使い方と限界

リクエストの手順は3ステップ
手順はとても簡単です。まず画面上部の検査欄にURLを貼り付けてEnterを押し、結果が出たら「インデックス登録をリクエスト」のリンクをクリックします。
するとGoogleが、公開URLがインデックス登録できるかを確認する処理を始めます。1〜2分ほどで「インデックス登録をリクエスト済み」と表示されれば、受け付けは完了です。
AccessScopeのブログでも、新しい記事を公開したあとに、この手順で1本ずつリクエストしています。私自身、毎日のように使っている操作です。
押しても「すぐ載る」とは限らない
ここで期待しすぎないことが大切です。Googleは、リクエストを送ってもページがインデックスに登録される保証はないと明記しています。
検索セントラルの案内でも、クロールにかかる時間は数日から数週間になり得るとされています。同じURLを何度リクエストしても、早くクロールされるようにはならないため、連打は意味がありません。
リクエストには「1日の上限」がある
URL検査には、プロパティごとに1日あたりの検査・リクエスト数の上限があります。具体的な件数はGoogleが公表していないため、断定はできませんが、無限に押せるわけではありません。
だからこそ、押す場面を絞る必要があります。次の章以降で、優先順位のつけ方を説明します。
たくさんのページはサイトマップに任せる
全体のページ数が多いときや、サイトを作り直した直後などは、1ページずつリクエストするのは現実的ではありません。Googleも、多数のURLにはサイトマップの送信を勧めています。
サイトマップの作り方と送り方は、こちらで手順つきで解説しています。

「登録されていません」と出たときの原因の読み方

まずは表示された理由の文言を、そのまま読む
URL検査の画面には、「noindexタグにより除外されました」「ページにリダイレクトがあります」のように、除外された理由が具体的に出ます。似た言葉が多いので、意味を取り違えないよう、表示どおりに読むのがコツです。
原因ごとの直し方は、次の記事に一覧で整理しています。画面の文言をそのまま検索窓に入れて、該当する項目を探してみてください。

「検出 – インデックス未登録」は、直す前に待つ
この表示は、Googleがそのページの存在は知っているが、まだクロールも登録も済んでいない状態を指します。公開したばかりのページや、サイト全体が新しい場合によく見られます。
この状態でなくなるまでに必要なのは、多くの場合、修正ではなく時間です。数日たっても変わらないときに初めて、内部リンクやサイトマップの見直しを検討しましょう。
「クロール済み – インデックス未登録」は、中身を疑う
こちらは、Googleがページを見にきたうえで、登録は見送った状態です。ページの内容が薄い、ほかのページと内容がほぼ同じ、といった理由で見送られることがあります。
この場合、リクエストを繰り返しても状況は変わりません。ページを充実させる、似たページを統合するなど、中身の見直しが先です。
URL検査では見えない原因もある
冒頭で触れたとおり、URL検査は手動による対策やセキュリティ問題までは反映しません。ページに問題が見つからないのに登録されない場合は、別のレポートも確認しましょう。
手動による対策の有無は、サーチコンソールの「セキュリティと手動による対策」から確認できます。
場面別|URL検査を使う場面と使わない場面

使う場面①:新しい記事やページを公開した直後
サイトマップが正しく送信されていれば、リクエストがなくてもGoogleはいずれ気づきます。それでも、早く見てほしい記事は、公開後に1回だけリクエストしておくとよいでしょう。
大切なのは「1回だけ」にすることです。押したあとは、数日たってから、もう一度URL検査で登録状況を確認する流れが基本になります。
使う場面②:大きく直したページを、早く見直してほしいとき
料金表を変えた、営業時間を修正した、といった重要な更新のあとは、リクエストが有効に働く場面です。特に、検索結果に古い情報が出続けていると困る内容は優先しましょう。
直したかどうか不安なら、リクエストの前に「公開URLをテスト」を先に実行してください。ページがGoogleから正しく取得できると分かってから送れば、無駄な操作を減らせます。
使う場面③:noindexやrobots.txtを直したあと
うっかり検索に出さない設定をしていたページを直したときは、確認とリクエストがセットで効きます。設定の意味を取り違えたまま直すと、かえって混乱するので、違いは次の記事で押さえておきましょう。

使わない場面:ページ数が多いとき、内容が薄いとき
数十ページ以上を一度に更新したなら、URL検査ではなくサイトマップを更新するのが正解です。また、内容が薄いページは、リクエストで登録されてもすぐ評価されるわけではありません。
「押すより、直す」が原則です。リクエストは、すでに準備の整ったページの背中を軽く押す道具だと考えてください。
登録されたあとは、順位の推移を見る
インデックスに登録されたら、次に見るのは検索順位です。ただ、サーチコンソールの平均掲載順位は複数のキーワードや日付の平均で、狙ったキーワードの実際の順位とはズレることがあります。
登録の確認はURL検査、順位の推移は別の手段で毎回同じ取り方で記録すると、変化の原因を切り分けやすくなります。AccessScopeも、その「記録する側」の道具の1つです。
よくある質問
インデックス登録をリクエストしたのに、いつまでも登録されません。なぜですか?
Googleはリクエストで登録が保証されるわけではないと説明しています。数日から数週間かかることもあるため、まずは待ちましょう。長く変わらない場合は、ページの内容が薄い、重複している、noindexが残っているなどの原因を、URL検査の理由表示から探してください。
1日に何回まで、リクエストできますか?
プロパティごとに1日の上限があることは公式に案内されていますが、具体的な件数は公表されていません。上限に当たったら、その日は無理をせず、翌日以降に重要なページから順に送るのが現実的です。
「公開URLをテスト」で問題なしなら、必ず登録されますか?
いいえ。ライブテストが確かめるのはGoogleがページにアクセスできるかどうかで、登録の保証にはなりません。重複判定や品質面の評価は別に行われるため、テストは「入口の確認」と捉えてください。
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まとめ|URL検査は「見る」道具、リクエストは「軽く背中を押す」道具
URL検査ツールは、Googleが1ページをどう記録しているかを確かめる画面です。「登録されています」は合格ではなく、「登録されていません」は理由を読めば次の手が見えてきます。修正の確認は、登録済みの結果ではなく「公開URLをテスト」で行いましょう。
インデックス登録のリクエストは、押せば載る魔法のボタンではありません。同じURLを繰り返し送っても早くはならず、1日の上限もあるため、公開直後や重要な更新のあとに1回だけ使うのが基本です。多くのページはサイトマップに任せ、内容が薄いページは、まず中身を直してください。
URL検査でいまの状態を知り、順位の変化は毎回同じ取り方で記録する。この2つがそろうと、SEOの改善は「勘」から「確認」に変わります。まずは自社のトップページのURLを、検査欄に貼り付けるところから始めてみてください。
順位の記録には、AccessScopeの無料プランが役立ちます。サイトのURLを入れるだけで、10キーワードまで順位を自動で記録でき、クレジットカードの登録は不要です。

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