「構造化データを入れたほうがいい」と制作会社に言われたものの、何のことか分からないまま見積書だけが手元にある。そんな状態で相談に来られる経営者の方は少なくありません。
構造化データは、ひとことで言えば「このページには何が書いてあるのか」を検索エンジンやAIに向けて説明するための、目に見えない添え書きです。人間が読む画面には出てきませんが、Googleが自社の情報を正しく理解できるかどうかを左右します。
この記事では、構造化データの役割を専門用語を避けて説明したうえで、中小企業がまず入れるべき4種類、コピーして使えるJSON-LDの雛形、入れたあとの確認方法までを順にまとめます。2026年5月にFAQリッチリザルトのサポートが終了した件など、最近の変化も踏まえた内容です。読み終えるころには、自社に必要な範囲と、やらなくていいことの線引きができるようになります。
記事執筆者:認定SEOコンサルタント 三田健司
構造化データとは?サイトの中身を機械に伝える「説明書き」

まずは全体像から押さえましょう。ここが曖昧なままだと、あとの実装の話がまったく頭に入ってきません。
構造化データは技術的な話に見えますが、考え方そのものは驚くほど単純です。難しく感じるのは、書き方が英語のコードだからにすぎません。
人が読む画面とは別に、機械向けの説明を添える仕組み
会社概要のページに「株式会社○○ 東京都△△区… 03-0000-0000」と書いてあるとき、人間はそれが社名・住所・電話番号だと一目で分かります。しかし機械にとっては、ただの文字の並びでしかありません。
そこで「この文字列は社名です」「これは電話番号です」と種類を明示した情報を、ページの裏側にそっと添えておくのが構造化データです。荷物に貼る送り状のようなもの、と考えると分かりやすいでしょう。
送り状があれば、中身を開けなくても宛先や品目が分かります。同じように、構造化データがあれば検索エンジンはページを推測ではなく確定的に理解できます。
ここで大事なのは、あくまで「添える」ものだという点です。ページに書いていないことを送り状にだけ書くのは、中身と伝票が違う荷物と同じで、あとで問題になります。
書き方の主流は「JSON-LD」という形式
構造化データの書き方にはいくつか方式がありますが、Googleが推奨しているのはJSON-LD(ジェイソン・エルディー)という形式です。本文のHTMLには手を入れず、独立したひとかたまりのコードをページに貼るだけで済みます。
本文と混ぜ込む必要がないので、デザインを崩す心配がありません。制作会社に依頼する場合も、修正範囲が限定されるため作業としては軽い部類に入ります。
語彙(どんな項目名を使うか)は、schema.orgという共通の辞書に沿って書きます。Googleだけでなく他の検索エンジンやAIも同じ辞書を参照するため、一度整えれば横断的に効く土台になります。
構造化データを入れると何が起きるのか
効果は大きく3つに分けられます。1つ目が、検索結果の見た目が変わる「リッチリザルト」への出場資格が得られること。2つ目が、社名で検索したときに右側へ出る情報枠(ナレッジパネル)などで、公式情報が正しく使われやすくなることです。
3つ目が、AI検索や生成AIがページを解釈するときの手がかりになること。文章から読み取る負担が減るぶん、事実関係を取り違えられるリスクが下がります。
ただし、どれも「必ずこうなる」と約束されたものではありません。構造化データは表示の資格を得るための条件であって、表示を保証するスイッチではないという点は、最初に理解しておいてください。
「入れれば順位が上がる」ものではない
ここは誤解が多いところです。Googleは、構造化データがそれ自体で順位を押し上げる要素だとは説明していません。
それでも実務で入れる価値があるのは、検索結果での見え方が変わることで結果的にクリックが増えたり、内容を誤解されにくくなったりするからです。順位そのものではなく、順位のあとに続く「選ばれ方」に効く施策だと捉えると判断を誤りません。
逆に言えば、中身の薄いページに構造化データだけ足しても成果は動きません。土台となるコンテンツが先で、構造化データはその翻訳という順番です。
2026年の現在地|FAQリッチリザルトは終了、それでも構造化データは要る

数年前の記事や、少し古い制作会社の提案書を読むと「FAQを構造化データで書けば検索結果に質問と答えが並んで表示されます」と書かれていることがあります。これは現在の仕様とは食い違っています。
ここを知らないまま費用をかけると、期待した表示がいつまでも出ずに不信感だけが残ります。まず最新の状況を整理しておきましょう。
2026年5月7日にFAQリッチリザルトのサポートが終了した
Googleは、よくある質問(FAQ)のリッチリザルトについて、2026年5月7日以降は検索結果に表示しないと案内しています。廃止は段階的に進み、2026年6月にサーチコンソールのリッチリザルトレポートやリッチリザルトテストでのFAQ対応が外され、Search Console APIでのサポートは2026年8月に削除される予定とされています。
つまり、FAQPage構造化データを入れても、検索結果に折りたたみのQ&Aが並ぶ表示はもう起こりません。この点は最新の公式ドキュメントで必ず確認してください。
この変更は突然のものではなく、下地がありました。2023年8月8日の発表時点ですでに、FAQリッチリザルトの表示対象は「広く知られた信頼できる政府系・医療系サイト」に限定され、それ以外のサイトでは通常は表示されなくなるとされていたのです。
すでに入っているFAQPageは、あわてて消さなくていい
「表示されないなら削除すべきか」と聞かれることが増えていますが、Googleは2023年8月の告知の時点で「積極的に削除する必要はない」と説明しています。使われていない構造化データがGoogle検索で問題を起こすことはない、という説明もあわせて示されていました。
むしろ、外す作業でHTMLを壊すほうがリスクです。残っているFAQPageは、触らずにそのままで問題ありません。
ページ本文のFAQセクションそのものは、引き続き読者にとって価値があります。表示機能がなくなったからといって、Q&Aの中身まで消してしまわないよう注意してください。
HowToは2023年にすでに終わっている
手順を示すHowToリッチリザルトも、2023年8月の発表を経て、同年9月13日にパソコン向けの表示が終了しています。「手順記事にHowToを入れましょう」という提案も、現在は表示上の効果を見込めません。
この2つの廃止から読み取れるのは、Googleが検索結果の見た目をシンプルに整理する方向に動いているという流れです。装飾的な表示枠は減り、判断の軸は中身そのものに寄っています。
Googleは「AIのために特別なマークアップは不要」と言っている
AI検索が広がるなかで、「AIに読ませるための特別な構造化データが要るのでは」という相談も増えました。この点についてGoogleは、2026年5月に公開した生成AI向けの最適化ガイドで、AIのために特別なschema.orgマークアップを追加する必要はないと説明しています。
つまり、AI対策を名目にした追加のマークアップ費用は、基本的には不要ということです。通常の検索に向けて実態どおりに整えてあれば、それがそのまま土台になります。
ただし同じ箇所で、リッチリザルトの対象になるうえで役立つため、SEO施策の一部として使い続けるのは良い考えだとも述べられています。「AIには不要だから構造化データそのものが要らない」という話ではない点に注意してください。
AI検索そのものの仕組みや、引用される条件については別の記事で詳しく整理しています。あわせて読んでいただくと、どこまでやれば十分かの感覚がつかめるはずです。

では、なぜ今も構造化データを入れるのか
廃止された表示がある一方で、現役の機能はたくさん残っています。パンくずリスト、商品情報、レビュー、イベント、求人、動画、レシピ、記事などは引き続き対象です。
逆に、かつてあった「サイトリンク検索ボックス」は2024年11月に廃止されています。古い記事を参考にするときは、その情報がいつのものかを必ず確かめてください。
そしてもう一つ、見落とされがちな価値があります。会社名・所在地・電話番号・公式SNSといった基本情報を機械可読な形で置いておくことは、誰が運営しているサイトなのかを示す作業そのものだからです。
この「運営者がはっきり分かる」状態は、信頼性を重視する近年の評価軸とも噛み合います。飾りではなく、身元証明としての意味が大きくなっているというのが現在の位置づけです。
中小企業がまず入れる4つ|運営者情報・店舗・パンくず・記事

schema.orgの辞書には数百種類の項目があります。しかし中小企業のサイトで実際に効いてくるものは、ごく限られています。
ここでは、優先度の高い4つに絞って説明します。この4つを入れておけば、一般的な企業サイトや店舗サイトで必要な範囲はおおむね満たせます。
①Organization|運営者情報(最優先)
会社そのものを説明する項目です。社名・ロゴ・公式サイトURL・電話番号・公式SNSアカウントなどを記述します。
これを入れておくと、社名で検索されたときに、Googleが公式情報としてどれを採用すべきか迷いにくくなります。同名の別会社がある業種では、特に意味があります。
4つの中で最初に手をつけるべきはこのOrganizationです。設置するのはトップページか会社概要ページの1か所で足ります。
②LocalBusiness|実店舗・事業所がある場合
店舗や事務所を構えているなら、Organizationの代わりにこちらを使う選択肢があります。住所・営業時間・定休日・価格帯・地図座標といった、来店に直結する情報を記述できるのが特徴です。
飲食店ならRestaurant、歯科医院ならDentistというように、業種別のより具体的な型も用意されています。自社に合う型があるなら、そちらを選んだほうが情報が正確に伝わります。
注意したいのは、Googleビジネスプロフィールの内容と食い違わせないことです。サイトとプロフィールで営業時間が違えば、どちらが正しいのか判断できなくなります。
地図検索まわりの基本的な考え方は、次の記事にまとめています。店舗ビジネスの方はこちらも参考にしてください。

③BreadcrumbList|パンくずリスト
「ホーム>サービス>ホームページ制作」のような階層表示のことです。これを構造化データで示すと、検索結果のURL表示がパンくず形式に置き換わることがあります。
長いURLがそのまま出るより、どの分類のページなのかが伝わります。ページ数が多く階層が深いサイトほど、効果を感じやすい項目です。
WordPressの場合、テーマやプラグインが自動で出力していることが多く、すでに入っているケースも珍しくありません。まずは現状を確認してから追加を検討してください。
④Article|記事・ブログページ
ブログやお知らせのページで使う項目です。見出し・公開日・更新日・著者・画像といった情報を記述します。
誰がいつ書いたのかを機械可読な形で示せるため、情報の鮮度や書き手を示す手段になります。専門性や経験を重視する評価の流れとも相性がよい項目です。
ここでも実態との一致が前提です。更新していないのに更新日だけ書き換えるような使い方は避けてください。
業種別に見た優先順位の目安
実店舗があるビジネスなら、LocalBusiness→BreadcrumbList→Articleの順です。来店してもらうための情報が最も重要だからです。
士業やBtoBの企業サイトなら、Organization→Article→BreadcrumbListの順が現実的でしょう。会社としての信頼性を示すことが先に来ます。
通販サイトを運営しているなら、これらに加えてProduct(商品)が最優先になります。価格や在庫状況が検索結果に出るかどうかは、クリック率に直結する要素です。
実際の入れ方|JSON-LDの雛形と貼る場所

ここからは具体的な作業の話です。コードが出てきますが、自分で書かない場合でも「何を渡せばいいのか」を知っておくと制作会社とのやり取りが早くなります。
以下の雛形は、自社の情報に置き換えればそのまま使える形にしてあります。まずは仕組みを見てみましょう。
貼る場所は</head>の直前が基本
JSON-LDは、HTMLのhead内かbody内のどちらに置いても読み取られます。実務では、head閉じタグの直前にまとめて置くのが管理しやすい方法です。
WordPressなら、テーマのheader.phpを直接いじるのではなく、子テーマかプラグインの「head内に追記する」機能を使ってください。親テーマを直接編集すると、更新のたびに消えてしまいます。
運営者情報(Organization)の雛形
もっとも汎用的な形です。社名・URL・ロゴ画像・電話番号・公式SNSを自社のものに置き換えてください。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Organization",
"name": "株式会社サンプル",
"url": "https://example.co.jp/",
"logo": "https://example.co.jp/logo.png",
"telephone": "+81-3-0000-0000",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"streetAddress": "○○1-2-3",
"addressLocality": "○○区",
"addressRegion": "東京都",
"postalCode": "100-0000",
"addressCountry": "JP"
},
"sameAs": [
"https://www.facebook.com/example",
"https://x.com/example"
]
}
</script>
sameAsには、自社が公式に運用しているSNSや外部プロフィールのURLを並べます。ここで別会社のページを混ぜてしまう事故が意外と多いので、確認してから入れてください。
店舗(LocalBusiness)の雛形
実店舗がある場合はこちらです。営業時間の書き方が独特ですが、曜日の略号と時刻を並べるだけなので慣れれば簡単です。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "LocalBusiness",
"name": "サンプル美容室",
"url": "https://example.co.jp/",
"image": "https://example.co.jp/shop.jpg",
"telephone": "+81-3-0000-0000",
"priceRange": "¥¥",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"streetAddress": "○○1-2-3",
"addressLocality": "○○市",
"addressRegion": "神奈川県",
"postalCode": "220-0000",
"addressCountry": "JP"
},
"openingHoursSpecification": [{
"@type": "OpeningHoursSpecification",
"dayOfWeek": ["Tuesday","Wednesday","Thursday","Friday","Saturday","Sunday"],
"opens": "10:00",
"closes": "19:00"
}]
}
</script>
電話番号は国番号を付けた国際形式で書くのが無難です。定休日は、営業している曜日だけをdayOfWeekに並べれば表現できます。
WordPressならプラグインで大部分が済む
実のところ、WordPressサイトの多くはすでに構造化データが自動出力されています。SEO系のプラグインや、SWELLをはじめとする国産テーマが標準で持っている機能だからです。
手で書き足す前に、まず今の出力状況を確認してください。二重に出してしまうと、どちらを信じればよいのか分からない状態を自分で作ることになります。
プラグインの設定画面で社名・ロゴ・SNSアカウントを入力するだけで、Organization相当の情報が出力される製品もあります。まずは設定を埋めるところから始めるのが、費用対効果としては最善です。
手で書くときに気をつける3点
1つ目は、カンマや波かっこの閉じ忘れです。JSONは1文字の抜けで全体が読み取れなくなるため、あとで紹介する検証ツールで必ず確認してください。
2つ目は、日本語をそのまま書いて構わないという点。エンコードなどの特別な処理は不要です。
3つ目は、URLをすべて絶対パスで書くこと。「/logo.png」ではなく「https://」から始まる完全な形にしてください。
入れたあとの確認|リッチリザルトテストとサーチコンソール

構造化データは目に見えないため、入れたつもりで実は読み取られていない、という事故が起こりやすい領域です。貼ったら必ず確認する、をセットで習慣にしてください。
確認手段は3つあり、それぞれ見ている中身が違います。使い分けを覚えておくと、問題の切り分けが早くなります。
リッチリザルトテストで「Googleが読めているか」を見る
Googleが公式に提供しているツールです。URLを入力すると、そのページからどんな構造化データが検出され、どのリッチリザルトの条件を満たしているかが一覧で表示されます。
まず見るべきは、意図した項目が検出されているかどうか。何も出てこない場合は、貼る場所を間違えているか、JSONの文法が壊れている可能性が高いです。
公開前のページを確認したいときは、コードを直接貼り付けて試すモードも使えます。本番に反映する前のチェックとして便利です。
スキーママークアップ検証ツールで文法を見る
schema.orgが提供している検証ツールでは、リッチリザルトの対象かどうかに関係なく、記述そのものの正しさを確認できます。Googleが表示に使わない項目も含めて全体を点検したいときはこちらです。
使い分けとしては、検索結果での見え方を知りたいならリッチリザルトテスト、書き方の正しさを知りたいなら検証ツールと覚えておけば十分です。
サーチコンソールの「拡張」レポートで全体を見る
1ページずつのチェックでは、サイト全体の状況は分かりません。サーチコンソールの拡張レポートを見ると、パンくずリストや商品情報など、検出された種類ごとにエラー・警告・有効なページ数がまとめて確認できます。
テンプレートに起因するミスは全ページに波及するため、ここで数百件のエラーが並ぶこともあります。逆に言えば、1か所直すだけで一気に解消することも多い箇所です。
ただし、このレポートで扱われる種類はGoogle側のサポート終了にともなって年々減っており、FAQ用のレポートも2026年6月に整理されました。表示されていた項目が消えていても、サイト側の不具合とは限りません。
反映にはクロールの時間がかかるので、直した翌日に結果が出なくても慌てないでください。サーチコンソール自体の基本的な使い方は、次の記事にまとめています。

よくあるエラーと直し方
頻出するのは「必須項目が不足しています」というエラーです。たとえば商品情報で価格や在庫状況が抜けている、といったケースが典型で、その項目を追記すれば解消します。
「推奨項目がありません」という警告のほうは、必須ではないため放置しても表示資格は失われません。ただし埋めておくと情報が充実するので、余裕があれば対応する程度で構いません。
もう一つ多いのが、画像URLが読み取れないという指摘です。画像を非公開設定にしていたり、相対パスで書いていたりすると起こります。
よくある失敗と、やらなくていいこと

最後に、実際の現場でよく見かける失敗をまとめます。ここを避けるだけで、無駄な費用と余計なリスクを減らせます。
やらないことを決めるのも、限られた時間で成果を出すための立派な戦略です。
画面に出ていない情報をマークアップしない
これが最大の禁じ手です。Googleは、構造化データの内容はページ上の実際のコンテンツと一致している必要があると明確に定めています。
存在しないレビューの星評価を書く、扱っていないサービスを列挙する、といった行為はガイドライン違反にあたります。その場合、リッチリザルトの対象から外される手動対策を受ける可能性があります。
なおGoogleは、構造化データに対する手動対策はリッチリザルトの対象外になるもので、検索順位そのものには影響しないとも説明しています。とはいえ、せっかく整えた表示機能を失うのは避けたいところです。
迷ったときの判断基準は単純です。ページを見た人が同じ情報を確認できるなら書いてよい、できないなら書かない、それだけです。
同じものを全ページにコピーしない
Organizationの情報を、全ページのheadに貼り付けているサイトを時々見かけます。害があるわけではありませんが、管理が煩雑になるうえ、ページ固有の情報と混ざって分かりにくくなります。
基本は、会社の情報はトップページか会社概要ページに、記事の情報は各記事ページに、という住み分けです。それぞれのページが何であるかを説明するのが本来の役割だからです。
構造化データより先にやることがある場合も多い
そもそもページがインデックスされていない、内容が競合より明らかに薄い、スマホで表示が崩れている。こうした状態で構造化データだけ整えても、体感できる変化はまず起きません。
構造化データは、土台が整ったサイトの伝わり方を良くする施策です。優先順位を見誤らないようにしてください。
AI検索に載るための考え方も、結局は同じところに行き着きます。エンジンごとの違いと共通して効く対策は、次の記事で整理しました。

効果は「順位」と「表示のされ方」の両方で測る
構造化データの効果は、単独では測りにくいものです。順位が動かなくても、パンくず表示が出るようになってクリック率が上がる、という形で現れることがあるからです。
そのため、サーチコンソールの表示回数とクリック率の推移、そして狙ったキーワードの順位推移をセットで見るのが現実的です。実装の前後で比較できるよう、着手前の数値を記録しておいてください。
数値を残していないと、変わったのかどうかすら判断できません。この記録の有無が、施策を続けられるかどうかを分けます。
よくある質問
構造化データを入れると、どのくらいで効果が出ますか?
まずGoogleがそのページを再クロールする必要があるため、数日から数週間かかるのが一般的です。更新頻度の低いサイトでは、さらに時間がかかることもあります。
また、条件を満たしても必ず表示されるわけではありません。表示するかどうかはGoogleの判断であり、検索語や端末によっても変わります。
今あるFAQPageは削除したほうがいいですか?
削除する必要はありません。Googleは、使われていない構造化データが残っていても検索上の問題は起きないと説明しています。
むしろ、無理に外そうとしてHTMLを壊すほうがリスクです。サイトを触る予定がないなら、そのままにしておいて構いません。
制作会社に頼むと、いくらくらいかかりますか?
作業量に応じて幅がありますが、Organizationを1か所入れるだけなら軽微な作業です。一方で、全記事にArticleを自動出力する仕組みを組む場合はテンプレート改修になり、費用の考え方が変わります。
見積もりを取るときは、どの種類をどのページ範囲に入れるのかを明記してもらってください。「SEO対策一式」といった曖昧な項目のまま進めると、何が納品されたのか分からなくなります。
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まとめ|まずは運営者情報から、実態どおりに
構造化データは、ページの中身を検索エンジンやAIに正しく伝えるための添え書きです。順位を直接押し上げる仕掛けではなく、見つけたあとで正しく理解してもらうための土台だと捉えてください。
2026年5月にFAQリッチリザルトのサポートが終了し、HowToも2023年に終わりました。それでもパンくずリストや商品情報などは現役ですし、何より運営者情報を機械可読な形で置くことは、誰が運営しているサイトなのかを示す作業として意味を持ち続けています。
やることはシンプルです。まずOrganization、店舗があればLocalBusinessを1か所入れ、リッチリザルトテストで読み取られているか確認する。WordPressならプラグインの設定を埋めるだけで済むことも多く、いきなりコードを書く必要はありません。
そして、画面に出ていない情報は書かないこと。AIのために特別なマークアップを追加する必要はないとGoogleも説明する一方、リッチリザルトの土台としては使い続けるのが良いとも述べられています。実態どおりに整えることが結局いちばん近道です。
構造化データを入れたあと、検索結果での見え方が変わったかどうかを確かめるには、着手前後の順位を記録しておく必要があります。まずは自社サイトの「今の順位」を押さえておきましょう。
AccessScopeなら、サイトURLと調べたいキーワードを入れるだけで、検索順位の記録を自動化できます。10キーワードまで無料・クレジットカード不要で、サーチコンソール連携も任意です。日々の変化を追う手間をかけずに、施策の効果を確かめられます。
この記事は、Web制作・SEO支援を10年以上、延べ1,000件以上手がけてきた株式会社アクセス・リンクが運営しています。代表の三田健司は全日本SEO協会認定SEOコンサルタントとして、中小企業が自分の手でSEOに取り組めるよう情報発信を続けています。

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