ブログ記事を書こうと決めたものの、その言葉が実際にどれくらい検索されているのか分からない——中小企業の経営者やWeb担当の方から、よくいただくご相談です。需要のない言葉で何本書いても、アクセスは増えません。
検索ボリューム(月間検索数)は、無料で調べられます。この記事では、Googleキーワードプランナー・Googleトレンド・サーチコンソール・サジェスト系ツールという4つの無料の方法を、専門用語をできるだけ使わずに整理します。
あわせて、多くの方がつまずく「数字の読み方」も取り上げます。キーワードプランナーの数値がざっくりとした範囲でしか出ない理由、Googleトレンドの100が検索回数ではない理由、そして2026年のAI検索の広がりで何が変わったのかまで、Google公式ドキュメントの記載にもとづいて解説します。
読み終えるころには、ツールの数字に振り回されず、自社が書くべき言葉を自分で決められる状態になっているはずです。
記事執筆者:認定SEOコンサルタント 三田健司
検索ボリュームとは?月に何回検索されているかの目安

検索ボリュームとは、ある言葉が1か月間にどれくらい検索されたかを示す数字です。「月間検索数」「月間平均検索ボリューム」とも呼ばれます。
この数字を先に確かめておくと、記事を書く前に「そもそも誰も探していない言葉ではないか」を判断できます。逆に、需要が大きすぎて大手企業ばかりが並ぶ言葉に、いきなり挑まずに済みます。
Googleが公式に説明している定義
Google広告のヘルプでは、月間平均検索ボリュームを「指定した月単位の期間と検索ネットワーク上の地域で、キーワードとその類似パターンが検索された平均回数」と説明しています。初期設定では、言語に関係なく直近12か月間の平均が表示されます。
ここで大事なのは「平均」という言葉です。1年を通してならした数字なので、季節でぶれる商品やサービスでは、実感と合わないことがあります。
たとえば「エアコン 掃除」のような言葉は、夏に集中して検索されます。12か月平均だけを見て「思ったより少ない」と判断すると、繁忙期の需要を取りこぼします。
Google自身が「概数です」と明記している
同じヘルプページには、注意事項として「検索ボリュームのデータは概数です」とはっきり書かれています。つまり、ツールに出る数字はもともと厳密な実測値ではありません。
複数の地域を選んで調べた場合、各地域の数値を足しても合計と一致しないことがある、とも説明されています。小数点以下まで気にする性質のデータではない、と理解しておいてください。
筆者がご相談を受けるなかでも、この前提を知らずに「A社のツールとB社のツールで数字が違う」と悩まれているケースが少なくありません。ツールごとの推定方法が違うのですから、ずれるのが普通です。
中小企業が見るべきなのは「桁」だけ
実務では、10なのか、100なのか、1,000なのか、10,000なのかという「桁」がつかめれば十分です。480か520かの違いで、やることは変わりません。
桁が分かれば、その言葉が「毎日数人が探している」のか「毎日数十人」なのかが見えます。そこから、記事1本にかける手間の掛け方を決められます。
狙う言葉そのものの決め方は、別の記事で手順を追って解説しています。あわせてご覧ください。

無料で検索ボリュームを調べる4つの方法

お金をかけずに調べる方法は、大きく4つあります。それぞれ分かることが違うので、目的に合わせて使い分けます。
方法1|Googleキーワードプランナー(おおよその件数が分かる)
Google広告のなかにある機能で、キーワードごとの月間平均検索ボリュームと、関連する言葉の候補を出せます。Google自身のデータなので、件数の目安としてはもっとも信頼できます。
ただし、Google広告のヘルプには「新しいキーワードの候補を取得する」などの基本機能を使うには、お支払い情報を入力してアカウント設定を完了する必要がある、と記載されています。カード情報の登録自体は必要になる、という点は先に知っておいてください。
広告を実際に配信しなくても使えますが、表示される数字の細かさが変わります。これは次の見出しで詳しく説明します。
方法2|Googleトレンド(時期の波と勢いが分かる)
Googleトレンドは、登録もカード情報も不要で、すぐに使えます。ある言葉の関心が、いつ高まっていつ落ちるのかを折れ線グラフで確認できます。
2つ以上の言葉を並べて比べられるのも便利です。「リフォーム」と「リノベーション」のどちらを主役にするか、といった判断に使えます。
ただし、ここに出る数字は検索回数ではありません。この誤解が非常に多いので、後ほど1つの見出しを使って説明します。
方法3|サーチコンソール(自社の実データが分かる)
すでにホームページを運営しているなら、いちばん確実な情報源はここです。自社のページが実際にどんな言葉で表示され、何回クリックされたかが、推定ではなく実測で残っています。
他社のツールが推定でしか出せない数字を、自社分に限っては正確に持っている、と考えてください。導入していない場合は、まずここから始める価値があります。

方法4|サジェスト取得ツール(言葉のバリエーションが分かる)
ラッコキーワードに代表される、検索候補(サジェスト)をまとめて取得するツールです。「工務店」と入力すると、実際に一緒に検索されている言葉が一覧で出てきます。
無料の範囲で使えるのは、主にこの一覧の取得までです。月間検索数などの数値データは有料プランで開放される形が一般的なので、無料では「候補出し」に使うと割り切るのが現実的です。
手順としては、ここで候補を集めてから、方法1のキーワードプランナーで件数の目安を確かめる流れが効率的です。
4つの使い分けを1行でまとめると
候補を集めるのがサジェストツール、件数の桁を測るのがキーワードプランナー、時期の波を見るのがGoogleトレンド、自社の現実を確かめるのがサーチコンソールです。4つを1つのツールで代用しようとすると、必ずどこかで判断を誤ります。
小さく始めるなら、まずGoogleトレンドとサーチコンソールの2つで十分です。この2つはカード情報の登録が不要で、今日から使えます。
キーワードプランナーが「ざっくり」しか出ない理由

キーワードプランナーを開いて、「100〜1,000」「1,000〜1万」といった幅のある表示にとまどった経験はないでしょうか。故障でも設定ミスでもありません。
広告を配信していないと範囲表示になる
キーワードプランナーはもともと広告主向けの機能です。Googleは公式ドキュメントで明言していませんが、広告費の発生がないアカウントでは、月間平均検索ボリュームが10、100、1,000〜1万といった大まかな区分でしか表示されない、というのが実際の挙動です。
一方、広告を配信しているアカウントでは、より細かい区分の数値と推移のグラフが見られるようになります。ただしその場合も概数であることに変わりはなく、1回単位の実測値が出るわけではありません。
ここで気をつけたいのは、この仕様が「詳細を見るために広告を出しましょう」という設計であることです。SEOのためだけに広告費を投じるかどうかは、費用対効果で冷静に判断してください。
範囲表示のままでも判断はできる
先ほど触れたとおり、実務で必要なのは桁の把握です。「100〜1,000」と出た時点で、その言葉は月に数百回規模だと分かり、それで十分に方針は立てられます。
むしろ範囲表示のほうが、細かい数字に引っ張られずに済むという利点もあります。中小企業の自社運用であれば、無料の範囲表示のまま進めて問題ありません。
「競合性」はSEOの難易度ではない
キーワードプランナーには「競合性」という低・中・高の3段階の項目があります。これをSEOで上位表示する難しさだと読んでしまう方が、とても多いです。
Google広告のヘルプ(日本語版)では、競合性を「個々のキーワードとGoogleで扱っているすべてのキーワードを比較し、入札している広告主の数を相対的に示す指標」と説明しています。この定義から読み取れるのは広告の混み具合であって、検索結果で戦う難しさを示す項目ではない、と考えてください。
競合性が「低」でも、上位に大手メディアが並んでいれば、SEOでは相当に難しい言葉です。難易度は、実際に検索してどんなサイトが並んでいるかを目で見て判断してください。
表示されるのは「完全一致」の数字
もうひとつ、公式ヘルプに明記されている仕様があります。月間平均検索ボリュームなどの過去の統計情報は、完全一致の場合にのみ表示される、という点です。
言い換えると、表示されている数字はその言葉そのもの(と、その類似パターン)の回数です。少し語順が違う言い回しや、周辺の関連語まで含めた総量ではありません。
実際の記事は、狙った1語だけでなく、その周りの言い回しでも読まれます。数字はいつも「少なめに見える」と覚えておくと、判断を誤りません。

Googleトレンドの数字は「検索回数」ではない

Googleトレンドは手軽で便利ですが、数字の意味を取り違えると危険なツールでもあります。ここは公式の説明にそって正確に押さえてください。
100は「その期間内で最も高かった時点」
Googleトレンドのヘルプでは、データの正規化について次のように説明されています。相対的な人気度を比べるため、各データポイントを対象の地域と期間における検索の合計数で割り、その値をすべてのトピックの総検索数に対する割合にもとづいて0〜100の範囲で調整している、という仕組みです。
つまり100は「その期間・その地域でいちばん高かった時点」を指す相対値で、検索回数そのものではありません。期間を変えれば、同じ言葉でもグラフの形は変わります。
また、異なる地域で同じ数値が出ても、実際の検索ボリュームの合計が同じとは限らない、とも明記されています。地域比較の読み方には特に注意が必要です。
「0」は検索ゼロという意味ではない
グラフが0のまま平らでも、その言葉が誰にも検索されていないとは限りません。公式ヘルプは、データの対象は人気のあるキーワードに限られるため、検索ボリュームの小さいキーワードは0と表示される、と説明しています。
地域名を含むニッチな言葉は、この0に該当しやすい代表例です。地域の言葉をGoogleトレンドだけで切り捨てると、問い合わせに直結する需要を見落とします。

小さな急上昇は「ノイズ」の可能性がある
あまり知られていませんが、Googleトレンドにはプライバシー保護のため統計的なノイズが組み込まれています。実際の検索行動を表していない、小規模でランダムな変動が含まれるという説明です。
公式ヘルプは、検索インタレストが低いクエリではこのノイズが特に目立ち、1回限りの明らかな急上昇は実際の検索アクティビティの証拠とは見なせない、とはっきり書いています。少ないデータでの一時的な跳ね上がりを、新しい需要の芽だと誤読しないでください。
規模をつかみたいときは、食べ物の種類や天気といった一般的な言葉と並べて比べるとよい、というのが公式の助言です。基準になる言葉を1つ決めておくと、毎回の判断がぶれません。
同じユーザーの繰り返し検索などは除外されている
Googleトレンドは、同じユーザーが短期間に繰り返した検索や、アポストロフィなどの特殊文字を含む検索を除外していると説明されています。生の検索ログをそのまま見ているわけではありません。
公式ヘルプ自身が、Googleトレンドのデータは結論を導き出すものではなく、数あるデータポイントの1つと見なされるべきものだと述べています。判断材料の1つとして扱う、という姿勢が正解です。
2026年のGoogleトレンドは、AIの提案つきの画面に変わった
2026年1月ごろから、Googleトレンドの探索画面(Explore)は、Geminiによる比較の提案や、キーワードごとの色分け、急上昇クエリの表示数の拡大などを備えた新しい画面に切り替わっています。見た目や使い勝手は変わりましたが、数字の意味まで変わったわけではありません。
グラフの100が相対値であることや、検索ボリュームが小さい言葉は0と表示されることは、これまでどおりです。AIの提案は、比べる言葉を探すヒントとして使い、最終的な判断は自社のサーチコンソールの数字で確かめてください。
いちばん確かなのは、自社のサーチコンソール

外部ツールの数字はすべて推定ですが、サーチコンソールに記録されているのは自社サイトの実測データです。すでに公開しているページがあるなら、ここが最強の情報源になります。
「表示回数」は需要の実測値として読める
検索パフォーマンスレポートの表示回数は、自社へのリンクがGoogleで閲覧された(または閲覧された可能性がある)回数です。Google公式は、現在表示されている検索結果ページに項目が掲載されていればカウントされ、画面に表示されるまでスクロールされたかどうかは関係ない、と説明しています。
クエリ別に見れば、どんな言葉で何回表示されたかが分かります。これは「自社が拾えている需要」の実測値であり、推定ツールの数字より判断材料としてはるかに強力です。
同じサイトから2件出ても表示回数は1回
読み方の注意点も1つ押さえておきましょう。Search Consoleヘルプの検索パフォーマンス レポートの解説には、1つのクエリに対して同じサイトから2件の検索結果が表示された場合、グラフの合計では1回の表示回数としてカウントされる、と記載があります。
ページ単位でグループ化すれば、それぞれのページに1回ずつ計上されます。集計の切り口によって数字が変わるので、社内で見る単位を先に決めておくと混乱しません。
「表示回数はあるのに順位が低い」言葉が狙い目
実務でいちばん役に立つ見方はこれです。表示回数がそれなりにあり、平均掲載順位が11位から30位あたりにいる言葉を探してください。
その言葉には確実に需要があり、Googleも自社ページを関連ありと判断しています。あと少し情報を厚くすれば、1ページ目に届く可能性がある位置です。
新しい言葉をゼロから探すより、この「あと一歩」の言葉を伸ばすほうが、はるかに早く成果が出ます。既存記事の直し方は、こちらの記事にまとめています。

掲載順位は平均値である点に注意
サーチコンソールの掲載順位は、そのプロパティが表示されたすべてのクエリでの平均です。公式は、掲載順位の絶対値だけでなく、時系列での変動、特に突然の変動を把握することをすすめています。
また、検索履歴や場所などの変数によって、実際に検索したときの順位が平均と違うことも明記されています。1回検索して「順位が違う」と慌てる必要はありません。
【2026年】AI検索で検索ボリュームの読み方はどう変わったか

AIによる概要やAIモードが広がった2026年、検索ボリュームの見方にも新しい論点が加わりました。ここは押さえておく価値があります。
AIの内部検索はGoogleトレンドから除外されている
Googleトレンドのヘルプには、除外される検索の種類が列挙されています。そのなかに「Googleのプロダクトやサービスによる検索」があり、AIモードやAIによる概要によって行われた内部検索が含まれる、と明記されています。
AIが裏側で走らせている検索は、Googleトレンドの数字には入っていないということです。人が自分で打ち込んだ検索の動きを見るツールだ、と理解しておいてください。
1つの質問が複数の検索に分かれている
Search Consoleヘルプは、AIモードについて「ユーザーの質問をサブトピック別にグループ化し、それぞれを同時に検索する」と説明しています。Googleはこの技術をクエリ ファンアウトと呼び、AIによる概要とAIモードの両方で使われることがある、と案内しています。
利用者が入力するのは1つの質問でも、その裏では複数の検索が走っている、ということです。ツールに出る「1語あたりの検索ボリューム」だけで需要の全体像をつかむのは、以前より難しくなりました。
だからこそ、1語だけでなく「その言葉の周りにある質問群」を書き出す作業が効いてきます。仕組みの詳細は、こちらの記事で解説しています。

AIモードやAI概要の表示も、サーチコンソールには記録される
Google公式ドキュメントによれば、AIモードでもAIによる概要でも、外部ページへのリンクのクリックはクリック数としてカウントされ、表示回数は標準のルールが適用されます。AIによる概要では、リンクがスクロールまたは展開して見える状態になっている必要がある、という条件付きです。
掲載順位についても、AIによる概要には検索結果内で1つの掲載順位のみが付与され、内部のすべてのリンクに同じ順位が割り当てられると説明されています。AI枠に出ていても数字は残る、という点は覚えておいてください。
AI検索での見え方は別レポートで分けて見られる
2026年6月には、サーチコンソールに生成AI機能のパフォーマンスレポートが追加されました。ただし、分かるのは表示回数とその内訳が中心で、クリック数・クリック率・検索語句・掲載順位は含まれません。
2026年8月時点でも段階的な提供が続いており、すべてのサイトで表示されるわけではありません。過度な期待をせず、補助的な指標として見るのが実務的です。

調べた数字を記事づくりに落とし込む5ステップ

数字を集めただけでは成果になりません。中小企業が実際に回せる手順に落とし込みます。
ステップ1|自社の言葉を30語書き出す
まずツールを開く前に、お客様から実際に聞かれる質問や、見積もりの席で出る言葉を紙に書き出します。ここを飛ばしてツールから始めると、自社と関係の薄い一般語ばかりが並びます。
目安は30語です。サービス名、地域名、悩みの言葉、比較の言葉の4種類がそろっていれば十分です。
ステップ2|サジェストで枝葉を広げる
書き出した言葉をサジェスト取得ツールに入れて、実際に一緒に検索されている言葉を集めます。自分では思いつかなかった言い回しが必ず出てきます。
ここで集まった候補は、そのまま記事の見出し案としても使えます。1語につき3つから5つ拾えれば十分です。
ステップ3|キーワードプランナーで桁を確かめる
集めた候補をまとめてキーワードプランナーに投入し、月間平均検索ボリュームの桁を確認します。範囲表示のままで構いません。
中小企業がまず狙うのは、月間10回から1,000回程度の言葉です。1万回を超える言葉は大手の指定席になっていることが多く、最初の1本には向きません。
ステップ4|検索結果を自分の目で見る
数字だけで決めず、必ず実際に検索して1ページ目を見てください。上位が公的機関や大手比較サイトばかりなら、その言葉は後回しにします。
同時に、並んでいる記事が「何を答えているか」も確認します。ここを外すと、いくら検索される言葉でも読まれません。

ステップ5|公開後は順位と表示回数を記録し、判断は週1回にする
公開したら終わりではありません。狙った言葉で今何位にいるのかが、自動で残る形にしておいてください。
手作業で月に一度確認する方法だと、順位が動いた時期と自分の作業やGoogle側の更新を突き合わせられません。記録が継続して残っていて初めて、検索ボリュームの読みが当たっていたかを検証できます。

ただし、記録を残すことと、結果を判断することは分けて考えてください。順位は日々わずかに揺れるため、判断は週1回、同じ曜日・同じ条件でまとめて行うのがおすすめです。頻度の決め方は、次の記事で整理しています。

調べた数字を記録する|検索ボリューム調査シートのひな形
調べた数字は、その場で見て終わりにせず、1枚のシートに残しておくと、あとで見返せます。次のような列を用意すると、記事の優先順位を決めやすくなります。
| 言葉 | Googleの概数(桁) | サーチコンソールの表示回数 | 検索の目的 | 自社の問い合わせにつながるか | 優先度 |
|---|---|---|---|---|---|
| (例)地域名+サービス名 | 100〜1,000 | (記入) | 比較・検討 | 高い | ◎ |
| (例)サービス名 費用 | 1,000〜1万 | (記入) | 費用を知りたい | 中くらい | ○ |
| (例)業界の一般語 | 1万〜10万 | (記入) | 情報収集 | 低い | △ |
ポイントは、数字の欄を「桁」で書くことと、「問い合わせにつながるか」という自社目線の欄を必ず作ることです。数字が大きいだけで優先度を決めると、売上に結びつかない記事が増えてしまいます。
このシートは、四半期に1回ほど見直してください。季節による波や、AI検索の広がりによる言葉の使われ方の変化で、半年前の数字がそのまま当てはまらなくなることがあるためです。
やりがちな3つの間違い
1つ目は、検索ボリュームが小さい言葉を切り捨ててしまうことです。月に10回でも、その10人が全員見込み客なら、月1万回の一般語より価値があります。
2つ目は、ツール間の数字の違いに時間をかけすぎることです。推定方法が違えばずれるのが当然で、比べるべきは絶対値ではなく言葉どうしの大小関係です。
3つ目は、検索ボリュームが大きい順に記事を書いてしまうことです。売上につながるかどうかは検索数とは別の話で、指名検索や地域名の言葉のほうが問い合わせに直結します。
よくある質問(FAQ)
Q1. 検索ボリュームはどれくらいあれば記事を書く価値がありますか?
中小企業の場合、月間10回程度でも十分に書く価値があります。判断の基準は回数ではなく、その言葉で検索した人が自社のお客様になり得るかどうかです。
「◯◯市 屋根修理 費用」のような言葉は、検索数が少なくても問い合わせにつながります。逆に月1万回の一般語で1位を取っても、売上に結びつかないことは珍しくありません。
Q2. キーワードプランナーの数字が「−」と表示されるのはなぜですか?
算出に十分なデータがない場合、この表示になります。検索実績が少ない言葉や、対象地域を狭く絞りすぎている場合に起こりやすい現象です。
「−」でも検索されていないとは限りません。地域を都道府県単位に広げて再確認するか、サジェストに出てくるかどうかで需要の有無を確かめてください。
Q3. 有料ツールを契約したほうがよいですか?
月に数本の記事を出す規模であれば、無料の範囲で十分にまかなえます。有料ツールが効いてくるのは、扱うキーワードが数百語を超え、担当者が専任でついている段階からです。
先に投資すべきは、順位と表示回数を継続して記録する仕組みのほうです。数字を調べる精度を上げるより、結果を追える状態をつくるほうが判断の質は上がります。
Q4. AI検索の時代でも検索ボリュームを調べる意味はありますか?
あります。AIによる概要もAIモードも、Google検索のインデックスを土台にして回答を組み立てているため、検索される言葉を把握する意味はなくなっていません。
ただし、1語あたりの数字だけを追うのではなく、その言葉の周りにある関連質問まで書き出す作業が以前より重要になりました。クエリ ファンアウトの仕組みを踏まえた設計に切り替えてください。
Q5. 調べた検索ボリュームは、どれくらいの頻度で見直せばよいですか?
四半期に1回、つまり3か月に1回の見直しで十分です。季節によって検索される時期が変わる言葉もあるため、年に1回は前年の同じ時期との比較もしておくと安心です。
毎週の確認は、検索ボリュームではなく、順位とサーチコンソールの表示回数のほうに向けてください。担当者が一人でも無理なく続けられる週次の点検表は、次の記事にまとめています。

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まとめ|数字は「桁」で読み、判断は検索結果で下す
検索ボリュームは無料で調べられます。サジェストで候補を広げ、キーワードプランナーで桁を測り、Googleトレンドで時期の波を見て、サーチコンソールで自社の現実を確かめる。この4つの使い分けが基本形です。
そのうえで、Google自身が「検索ボリュームのデータは概数です」と明記していること、Googleトレンドの100が相対値であること、キーワードプランナーの競合性が広告の混み具合であることを押さえておけば、数字に振り回されずに済みます。2026年はAIの内部検索がGoogleトレンドから除外されている点も、あわせて覚えておいてください。
今日できることを1つ挙げるなら、お客様から実際に聞かれる質問を30語書き出すことです。ツールを開くのはその後で構いません。
そして、調べた読みが当たっていたかどうかは、公開後の順位でしか分かりません。順位を自動で残しておきたい方は、AccessScopeの無料プランをお試しください。サイトのURLとキーワードを登録するだけで、自動で順位を記録します。10キーワードまで無料・クレジットカードの登録も不要です。

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