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工務店・リフォーム会社のSEO|地域で問い合わせを増やす手順

足場のかかった住宅とノートパソコンの上昇グラフを描いたアイソメトリックイラスト

「ホームページは作ったのですが、そこからの問い合わせがほとんどありません」。工務店やリフォーム会社の経営者様から、こうしたご相談をいただくことがよくあります。

チラシやポスティング、紹介で仕事が回っていた時期を経て、今は多くのお客様が工事の前にスマートフォンで検索します。そこで自社が見つからなければ、比較の土俵にすら上がれません。

ただ、工務店・リフォーム会社のSEOは、飲食店や美容室とは考え方が違います。単価が高く、決断までの期間が長く、そして必ず他社と比べられるからです。

この記事では、地域の工務店・リフォーム会社が自社サイトから問い合わせを増やすために、何をどの順番でやればいいのかを、専門用語を避けて整理します。読み終えたときに、明日から手を動かせる項目が残るように書きました。

記事執筆者:認定SEOコンサルタント 三田健司

目次

工務店・リフォーム会社のSEOが「他業種と違う」3つの理由

足場のかかった木造住宅とノートパソコンの地図ピンを描いたアイソメトリックイラスト

同じ「地域ビジネスのSEO」でも、業種によって効く打ち手は変わります。まず、工務店・リフォーム会社ならではの前提を3つ押さえておきましょう。

理由1|単価が高く、決めるまでに何か月もかかる

外壁塗装で100万円前後、水回りのリフォームで数十万円から、新築住宅なら数千万円。ほとんどのお客様にとって、人生で数えるほどしかない大きな買い物です。

そのため「見つけたその日に申し込む」ということは、まず起こりません。何度もサイトを見返し、家族と相談し、数か月かけて決めていきます。

つまり必要なのは、一度で決めさせるページではなく、何度見に来ても新しい発見がある情報の量です。この点が、来店をその場で促す飲食店や美容室との大きな違いになります。

ホームページに載せる情報が少ないと、検討期間のあいだに忘れられてしまいます。逆に、事例や費用の説明が積み上がっているサイトは、比較のたびに思い出してもらえます。

理由2|相見積もりが前提で、必ず他社と比べられる

リフォームや外壁塗装では、複数社に見積もりを依頼するのが当たり前になっています。一括見積もりサイトを使う方も少なくありません。

つまり、お客様は自社のサイトだけを見て判断しているわけではありません。他社のサイトと並べて、写真の数、事例の内容、料金の書き方を見比べています。

ここで効くのが「情報を隠さないこと」です。おおよその費用感や工期を先に書いてあるサイトは、それだけで安心して問い合わせてもらえます。

反対に「詳しくはお問い合わせください」だけが並ぶサイトは、比較の段階で候補から外れやすくなります。問い合わせの手前で判断されている、という前提で作る必要があります。

理由3|商圏が狭く、全国で戦う必要がない

工事に伺える範囲は、多くの会社で車で30分から1時間程度でしょう。日本中のリフォーム会社と競争する必要はありません。

これはSEOの上では大きな有利です。「リフォーム」という言葉で全国の大手と勝負するのではなく、自社が工事に行ける市区町村の中で選ばれればいいからです。

狭い範囲に絞るほど、競う相手は減り、小さな会社でも上位に出られる可能性が上がります。これが工務店・リフォーム会社のSEOの基本方針になります。

この3つから導かれる、やるべきことの順番

ここまでの3点をまとめると、優先順位は自然と決まります。まず対応エリアと工事の種類を絞り、次に施工事例で情報量を積み、最後に信頼できる会社であることを示す、という順番です。

この記事も、その順番どおりに進めていきます。途中で難しいと感じた項目は飛ばして、できるところから手をつけていただいて構いません。

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狙う言葉の決め方|「地域名×工事の種類」で組み立てる

地図上の複数の位置ピンと虫めがね、チェックリストを描いたアイソメトリックイラスト

SEOで最初につまずくのが「どんな言葉で上位を狙うか」です。ここを間違えると、どれだけ記事を書いても成果につながりません。

対応エリアを市区町村まで言い切る

まず、自社が工事に行けるエリアを具体的に書き出します。「関東一円」ではなく「宇都宮市、下野市、小山市……」という粒度です。

お客様は「○○市 リフォーム」「○○市 外壁塗装」のように、自分の住んでいる地名を入れて検索します。サイトのどこにも市区町村名が書かれていなければ、その検索に出る理由がありません。

県名だけを書いている会社は意外と多いのですが、県全体で上位を取るのは簡単ではありません。まずは本社のある市、次に隣接する市町、という順で広げていくのが現実的です。

工事の種類を「お客様の言葉」で分けて数える

次に、請け負っている工事を種類ごとに分けます。外壁塗装、屋根修理、キッチンリフォーム、浴室リフォーム、トイレ交換、内窓・断熱、増改築、といった具合です。

ここで大事なのは、業界の呼び方ではなくお客様が使う言葉で分けることです。「水回り改修工事」より「お風呂 リフォーム」のほうが、実際に検索されています。

社内で当たり前に使っている用語ほど、一般の方には通じません。過去の問い合わせメールや電話メモに残っているお客様の言い回しを見返すと、生きた言葉が拾えます。

掛け合わせて、狙う言葉の一覧をつくる

エリアと工事の種類がそろったら、あとは掛け算です。「下野市 外壁塗装」「小山市 浴室リフォーム」のように組み合わせた一覧を作ります。

数は多くなりますが、全部に取り組む必要はありません。まずは「自社が得意で、利益が出て、実際に工事に行ける」組み合わせを10個ほど選びます。

この10個が、これから作るページと記事の設計図になります。地域名を軸にしたキーワードの選び方は、こちらの記事で手順を詳しく解説しています。

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「費用」「相場」で調べる人を取りこぼさない

工事を検討している方が最初に調べるのは、たいてい費用です。「外壁塗装 費用 相場」「浴室リフォーム 費用」といった言葉は、検討の入口として非常に多く検索されています。

ここに答えるページがないと、費用を調べている段階のお客様とは接点が持てません。大手のポータルサイトだけを見て、そのまま他社に流れてしまいます。

金額を出すことに抵抗がある場合は、幅で示す方法があります。「30坪の住宅で、使用する塗料により○万円〜○万円が目安です」という書き方なら、実態から外れません。

検索する人の「段階」を意識して分ける

同じリフォーム検討者でも、調べている段階によって知りたいことが変わります。おおまかに、悩みの段階、比較の段階、依頼先を決める段階の3つに分かれます。

「外壁 ひび割れ 放置」は悩みの段階、「外壁塗装 費用 相場」は比較の段階、「下野市 外壁塗装」は依頼先を決める段階の言葉です。

問い合わせに近いのは3番目ですが、競争も一番激しくなります。悩みの段階の記事から自社のサービスページへ内部リンクでつなぐと、早い段階のお客様も囲い込めます。

すべてを一度に作る必要はありません。依頼先を決める段階のページを先に整え、そのあと悩みの段階の記事を月に1本ずつ足していく進め方で十分です。

施工事例ページは、工務店にとって最強のSEO資産

住宅のビフォーアフターの写真をカメラと並べたアイソメトリックイラスト

工務店・リフォーム会社のサイトで、いちばん効果が大きいのが施工事例です。SEOの面でも、問い合わせにつなげる面でも、ここが軸になります。

お客様の多くは、過去にどんな工事をしてきたかを見てから相談先を決めます。事例が3件しかない会社と、80件ある会社では、安心感がまったく違います。

1件につき1ページで作る(一覧にまとめない)

よくあるのが、施工事例を1ページに写真だけずらりと並べている形です。見た目は整いますが、SEOの面ではほとんど力を発揮しません。

検索エンジンはページ単位で内容を判断します。1ページに20件の事例が詰まっていると、そのページが何について書かれたものか特定しにくくなります。

1件の工事につき1ページを用意すれば、それだけで「地域名×工事の種類」のページが自動的に増えていきます。年間30件工事をしていれば、1年で30ページの資産になります。

一覧ページは、そこから各事例ページへ案内する入口として残しておけば問題ありません。エリア別・工事内容別に絞り込めるようにしておくと、お客様も探しやすくなります。

事例ページに必ず入れたい7つの項目

写真だけを載せて終わりにしている事例ページが、非常に多く見られます。文章がないページは、検索エンジンから見ると中身が空に近い状態です。

最低限、次の7項目を文章で書いておきましょう。テンプレートを作っておけば、担当者が変わっても同じ品質で書けます。

  • 施工エリア(市区町村まで)
  • 工事の種類(外壁塗装、浴室リフォームなど)
  • 建物の種類と築年数(木造2階建て・築25年など)
  • お客様が困っていたこと(ご相談のきっかけ)
  • 実際に行った工事の内容と使用した材料
  • 工期(何日かかったか)
  • 費用(おおよその金額、または金額帯)

特に効くのが「お客様が困っていたこと」です。ここに書かれた言葉が、同じ悩みを持つ方の検索と結びつきます。

費用については、施主様の了承が取れる範囲で構いません。「おおよそ120万円」「100万円台前半」といった書き方でも、何も書かないよりはるかに親切です。

写真は「工事前」「工事中」「完成」の3つをそろえる

完成写真だけを載せているサイトが多いのですが、それではどこが良くなったのかが伝わりません。工事前の写真と並べて初めて、変化が伝わります。

そして意外に効くのが工事中の写真です。下地の処理や、普段は見えない部分の作業を見せると、丁寧に仕事をする会社だと伝わります。

写真には代替テキスト(alt)を日本語で入れておきましょう。「下野市の木造住宅の外壁塗装、施工前の状態」のように書けば、画像検索からの流入も見込めます。

撮影のタイミングは、現場ごとにルール化しておくのが確実です。着工前・足場解体前・完成後の3回と決めておけば、写真が足りなくなることがありません。

事例ページのタイトルの付け方

「施工事例23」のような通し番号だけのタイトルでは、検索でも社内でも探せません。タイトルにこそ、狙う言葉を入れます。

基本の型は「地域名+工事の種類+建物や課題の一言」です。たとえば「下野市|築25年の木造住宅の外壁塗装|色あせとひび割れを補修」のような形になります。

この型で書けば、狙っている「下野市 外壁塗装」がタイトルに自然に含まれます。無理にキーワードを詰め込む必要はありません。

施主様の言葉を、そのまま載せる

事例ページの最後に、施主様の感想を一言でも載せておくと説得力が変わります。会社が書いた説明文より、実際に工事を受けた方の言葉のほうが信じてもらえます。

引き渡しのときに「感想を一言いただけますか」とお願いするだけで集まります。手書きのアンケート用紙を写真で載せている会社もあります。

お客様の声を集めて記事にする方法は、こちらで詳しくまとめています。

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エリアページを機械的に量産してはいけない

「地域名が効く」と聞くと、市区町村の名前だけを差し替えたページを何十枚も作りたくなります。しかし、これは逆効果になります。

Googleは、価値のない自動生成のようなページを繰り返し問題視してきました。中身がほぼ同じページが並んでいると、サイト全体の評価に響くことがあります。

エリアページを作るなら、そのエリアでの施工事例、地域特有の気候や住宅事情、実際の移動時間など、そこにしか書けないことを入れます。

逆に言えば、事例が1件もないエリアのページは、まだ作らなくて構いません。工事が入ってから、その実績をもとに作るほうが確実です。

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信頼を示す|建設業許可・保証・会社の顔の見せ方

盾のチェックマークと認定書、握手のアイコンを並べたアイソメトリックイラスト

住宅の工事は、金額が大きいうえに、後から失敗をやり直せません。だからこそ、お客様は「この会社は大丈夫か」を必死に確かめようとします。

Googleも、検索品質の考え方としてE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を示しており、その中でも信頼性を中心に据えていると説明しています。工務店のサイトでは、この信頼性を目に見える形にすることが効きます。

建設業許可の番号は「書ける情報」として活きる

建設業法第40条では、建設業者は店舗と、元請として請け負った工事現場ごとに、公衆の見やすい場所に標識を掲げることが定められています。ホームページへの掲載そのものは、この標識の義務とは別のものです。

つまり、サイトに許可番号を書くことは法律上の義務ではありません。ただ、書いてあるかどうかで、お客様の受け取り方は大きく変わります。

会社概要ページに「建設業許可番号:栃木県知事許可(般-○)第○○○○号」のように記載しておきましょう。許可を受けた業種もあわせて書くと、より具体的になります。

なお、請負金額が小さい軽微な工事だけを扱う場合は、許可がなくても営業できます。自社が許可の対象かどうかや記載の表現については、都道府県の建設業許可担当窓口や行政書士など専門家にご相談ください。

保証・保険・アフター点検を具体的に書く

「アフターフォローも万全です」という一文だけでは、何も伝わりません。年数と内容を数字で書くことが重要です。

たとえば「外壁塗装は自社保証5年、塗料メーカー保証10年」「引き渡し後1年・3年・5年に無料点検に伺います」といった書き方です。他社と比べられたときに、はっきり差が出ます。

リフォームの瑕疵保険や、住宅完成保証などに加入している場合も明記しましょう。第三者の仕組みに入っていることは、それだけで安心材料になります。

加入していない制度を書いてしまうと、後で大きな問題になります。書く内容は必ず事実に合わせ、更新があったときはページも直してください。

会社と職人の「顔」を出す

住宅の工事では、自宅に人が入ります。どんな人が来るのかが分からないことは、想像以上に大きな不安です。

代表者の顔写真と挨拶文、現場を担当する職人の紹介、資格の保有状況を載せておきましょう。一級建築士、二級建築施工管理技士、外壁診断士などの資格は、そのまま専門性の証明になります。

会社概要には、所在地、電話番号、設立年、代表者名を省略せずに書きます。ここが薄いサイトは、それだけで比較の対象から外れやすくなります。

信頼性をどう示すかは、こちらの記事で体系的にまとめています。

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問い合わせの「ハードル」を下げる

問い合わせボタンが「無料見積もり依頼」だけになっているサイトは、実は取りこぼしが起きています。まだ見積もりまでは考えていない方が、押せないからです。

「まずは相談だけ」「写真を送って概算を聞く」「現地調査の依頼」のように、段階の違う入口を用意しておきましょう。検討期間が長い業種ほど、この差が効きます。

あわせて、しつこい営業をしないことを明記しておくと安心されます。「無理な営業は一切いたしません」の一文があるだけで、問い合わせ率は変わります。

Googleビジネスプロフィールで、近所からの相談を拾う

地図と虫めがね、星評価つきのクリップボードを描いたアイソメトリックイラスト

Googleビジネスプロフィールは、飲食店や美容室のものだと思われがちです。しかし、工務店・リフォーム会社でも十分に効きます。

工務店でも、地図での表示は問い合わせにつながる

「近くの リフォーム会社」「○○市 工務店」で検索すると、検索結果の上部に地図と3件ほどの店舗が表示されます。ここに入れるかどうかで、見られる回数が大きく変わります。

来店型ではない会社でも、事務所や展示場の住所を登録できます。訪問して工事を行う形態の場合は、サービス提供地域を設定する方法も用意されています。

登録は無料で、作業は1時間もあれば終わります。費用対効果という意味では、工務店のWeb集客で最も手軽な打ち手です。

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サービス欄と写真の空欄を埋める

プロフィールには「サービス」という欄があり、扱っている工事を1つずつ登録できます。外壁塗装、屋根工事、キッチンリフォームのように、細かく入れておきましょう。

写真は、事務所の外観だけでなく施工事例も登録できます。実際の仕事が見える状態にしておくと、プロフィールを開いた方の反応が変わります。

空欄が多いプロフィールは、条件で絞り込まれたときに候補から外れます。まずは埋められる欄を全部埋めることが先決です。

クチコミは、引き渡しのタイミングで依頼する

クチコミが集まりやすいのは、工事が終わって施主様が喜んでいる引き渡しの瞬間です。時間が経つほど、書いてもらえる確率は下がります。

クチコミの投稿ページに飛べるQRコードを印刷して、引き渡し書類に添えている会社もあります。その場でお願いすれば、負担も少なくて済みます。

なお、見返りを渡してクチコミを依頼することはGoogleのポリシーで禁止されています。依頼の仕方と返信のコツは、こちらにまとめています。

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「マップに相談」でも、条件が書かれているかが見られる

2026年8月7日、GoogleマップのAI機能「マップに相談」が日本でも提供開始となりました。話し言葉で条件を伝えると、AIが条件に合う候補を絞り込んで答えるものです。

「築30年の家の外壁を塗り直したい、近くで相談できるところは」といった聞き方が想定されます。このとき参照されるのは、プロフィールの登録情報、クチコミの本文、そしてホームページの文章です。

ここでも結論は同じで、書いていないことは無いものとして扱われます。対応できる工事、対応エリア、対応できる築年数などを、文章として残しておくことが対策になります。

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AI検索の時代に、工務店が押さえておくこと

AIの頭部と吹き出しの中の棒グラフを描いたアイソメトリックイラスト

検索結果の上部にAIの要約が出るようになり、調べ方そのものが変わってきています。ここで慌てて高額な「AI対策」に手を出す必要はありません。

AIによる概要は、すでに大きな規模で使われている

Googleは2026年5月の開発者向けイベントで、AIによる概要(AI Overviews)の利用が月間25億人規模に達したことを示しています。リフォームの費用や工法を調べる場面でも、要約が先に表示されることが増えました。

ただし、地域の工事業者を探す検索では、地図や通常の検索結果が引き続き大きな役割を果たします。要約だけで依頼先が決まることは、まだほとんどありません。

Googleは「特別な加工は不要」と説明している

2026年5月に公開されたGoogleの生成AI向けの案内では、AIのための特別なschema.orgマークアップは不要であること、文章を細切れにする加工(チャンク化)も不要であること、AI向けに書き直す必要もないことが説明されています。

つまり、これまでのSEOの基本をきちんとやることが、そのままAI検索への対策になります。特別なファイルの設置や、専用の書式は求められていません。

「AIに載せます」と断定して高額な費用を提示してくる提案には、慎重に対応してください。Googleが公式に不要としていることを、有料の作業として売っている場合があります。

質問に答える形で書いておくと、拾われやすい

AIに聞くときは、検索窓に単語を並べるのではなく、話し言葉で質問する形になります。「築30年の外壁、塗り替えと張り替えはどちらがいい」といった聞き方です。

そのため、記事の見出しを質問の形にして、その直後に結論を書いておくと拾われやすくなります。結論を先に書き、理由を後から説明する順番です。

これは読者にとっても読みやすい形です。AIのためだけの工夫ではなく、人に向けた改善がそのまま効く、と考えていただければ十分です。

AI検索での見え方も、測れるようになった(2026年6月〜)

2026年6月3日、Googleサーチコンソールに「生成AIパフォーマンス」のレポートが追加されると発表されました。AIによる概要やAIモードでの表示回数を確認できるものです。

ただし、分かるのは表示回数とその内訳(ページ・国・デバイス・日付)が中心で、クリック数やクリック率、検索語句、掲載順位は含まれていません。提供も段階的で、まだ表示されない環境もあります。

あくまで補助的な数字として見ておき、順位やアクセスの記録は別に持っておくのが安全です。

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成果の測り方|問い合わせにつながっているかを数字で見る

棒グラフと折れ線グラフが並ぶパネルを描いたアイソメトリックイラスト

ここまでの作業は、やりっぱなしにすると続きません。数字で確かめられる状態にしておくことが、継続のいちばんの支えになります。

まず見るのは、この4つ

難しい分析は要りません。狙った言葉での検索順位、検索結果に出た回数(表示回数)、サイトへの訪問数、そして問い合わせ件数の4つで十分です。

表示回数と訪問数はGoogleサーチコンソールで無料で確認できます。問い合わせ件数は、メールや電話の数を月ごとに手帳に書くだけでも構いません。

この4つを並べると、どこで止まっているかが分かります。表示回数はあるのに訪問がないならタイトルの問題、訪問はあるのに問い合わせがないならページの中身の問題です。

順位は、自動で毎日残る形にしておく

順位は毎日少しずつ動きます。思い出したときに手で調べる方法では、上がっているのか下がっているのかが分かりません。

自分で検索して数える場合も、広告とAIの回答は数に入れず通常の検索結果だけを数える、というように社内で数え方を統一しておきましょう。

現実的なのは、毎日サーバー側で自動記録されるツールを使うことです。手を動かさなくても履歴が残るので、あとから施策の効果を振り返れます。

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効果が出るまでの期間の目安を持っておく

Googleビジネスプロフィールの整備は、比較的早く動きが見えることがあります。一方、サイトのSEOは、成果が見え始めるまで数か月かかるのが一般的です。

もちろん、期間や順位を保証できるものではありません。競合の数やサイトの状態によって、必要な時間は変わります。

そのため、最初の3か月は「事例ページが何件増えたか」という作業量の指標で進捗を見るのがおすすめです。順位が動く前に手が止まってしまうのを防げます。

順位が急に動いたときの切り分け方

順位が下がったとき、原因は大きく2つに分かれます。自社の変更によるものか、Google側の更新によるものかです。

2026年の検索のコアアップデートは3月と5月の2回で、5月分は5月21日に開始して6月2日に完了したと案内されています。スパムアップデートは3月と6月に行われ、6月分は6月24日から26日にかけて展開されました。

Googleは検索ステータス ダッシュボードで更新の日付を公開しています。自社の変更日と照らし合わせれば、どちらが原因かをかなり絞り込めます。

よくある質問(FAQ)

クエスチョンマークとデータ画面を並べたアイソメトリックイラスト

施工事例は何件くらいあれば効果が出ますか?

件数だけで決まるものではありませんが、目安として30件を超えたあたりから、検索で拾われる範囲が広がってくることが多いです。エリアと工事の種類の組み合わせが増えるためです。

まずは月に2〜3件、直近の工事から書き起こしていくペースで十分です。写真がそろっている現場から着手すると、負担が少なく続けられます。

費用をサイトに載せると、安さで比べられてしまいませんか?

金額だけを大きく出すと、その心配はあります。そこで、金額と一緒に「何が含まれているか」を必ず書くことをおすすめします。

下地処理の工程、使用する塗料の等級、保証年数まで書いてあれば、単純な金額比較にはなりません。むしろ、安すぎる他社との違いを説明する材料になります。

ホームページ制作会社に任せていますが、自分でもできることはありますか?

あります。施工事例の写真撮影と、お客様が困っていた内容のメモは、現場を知っている社内でしか作れません。

この素材さえそろっていれば、ページ化は制作会社に依頼できます。素材づくりを社内、形にするのを外部、という分担が現実的です。

「上位表示を保証します」という営業を受けました。依頼して大丈夫でしょうか?

順位はGoogleが決めるものであり、外部の会社が保証できるものではありません。Google自身も、順位を保証する業者には注意するよう案内しています。

契約前に、具体的に何をするのか、作ったページの所有権はどちらにあるのかを確認してください。説明を避ける会社は、避けたほうが安全です。

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まとめ|工務店のSEOは「事例」と「エリア」で決まる

工務店・リフォーム会社のSEOは、単価が高く、比較され、商圏が狭いという3つの前提から組み立てます。全国で戦う必要はなく、工事に行ける範囲で選ばれれば十分です。

やることは大きく3つ。対応エリアと工事の種類を掛け合わせて狙う言葉を決めること、施工事例を1件1ページで積み上げること、そして建設業許可や保証、会社の顔で信頼を示すことです。

Googleビジネスプロフィールの整備は費用がかからず、比較的早く動きが見えます。AI検索についても、Googleは特別な加工は不要と説明しており、これまでの基本を丁寧にやることがそのまま対策になります。

まずは今日、直近で完了した工事を1件選んで、施工事例のページを1枚書いてみてください。エリア名と工事の種類をタイトルに入れる、それだけで最初の一歩になります。

あわせて、狙っている「地域名+工事の種類」での検索順位を記録に残しておくと、打ち手の効果を後から確かめられます。AccessScopeなら、サイトのURLと調べたいキーワードを入れるだけで、10キーワードまで無料で毎日の順位を自動記録できます。クレジットカードの登録も不要ですので、まずは無料登録して自社の現在地を確かめてみてください

この記事は、全日本SEO協会認定SEOコンサルタントであり、Web制作に10年以上、延べ1,000件以上のサイトに携わってきた三田健司が執筆しました。地方の住宅・建設業のWeb集客を支援してきた経験と、Google検索セントラルの公式ドキュメント、Googleビジネスプロフィールのヘルプ、建設業法の条文にもとづいて構成しています。なお、掲載内容は2026年8月時点の情報です。許認可や保証制度の具体的な取り扱いについては、都道府県の担当窓口や行政書士など専門家にご確認ください。

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この記事を書いた人

三田健司のアバター 三田健司 AccessScope 開発・運営 / 株式会社アクセス・リンク 代表取締役

全日本SEO協会認定SEOコンサルタント。Webサイト制作・SEOを10年以上、延べ1,000件以上支援してきた実績をもとに、検索順位・Googleサーチコンソール・AI検索での言及までまとめて可視化するSEO/GEO分析ツール「AccessScope」を開発・運営しています。個人事業主や中小企業の集客を後押しします。
(社)全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント

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