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GRCでGoogleの順位が取れない理由|2026年に何が起きたのか

エラー表示で止まった順位グラフのモニターと、そこから伸びるクラウドを描いたアイソメトリックイラスト

「GRCを立ち上げても、Googleの順位が取れなくなった」「エラーばかりで、毎朝の順位チェックが止まってしまった」。2025年から2026年にかけて、こうしたご相談が本当に増えました。

結論から申し上げると、これは設定ミスでもパソコンの不調でもありません。開発元が公式に、GRCのGoogle順位チェック機能の廃止を発表しています。つまり、直せば元に戻るという性質のものではないのです。

とはいえ、いきなり「別のツールに乗り換えましょう」と言われても困りますよね。何が起きたのかが分からないままでは、次に選ぶツールでも同じことが起きるのではないかと不安になります。

この記事では、公式が発表している内容にもとづいて「2025年から2026年にかけて何が起きたのか」を時系列で整理し、そのうえで、今のご自身の状況を確かめる手順と、これからの順位計測の選択肢を専門用語を避けて解説します。

記事執筆者:認定SEOコンサルタント 三田健司

目次

結論|GRCのGoogle順位チェック機能は、2026年2月に廃止されました

まず、いちばん知りたいところからお伝えします。GRCでGoogleの順位が取れないのは、機能そのものが無くなったからです。

公式が発表している時系列(2025年1月〜2026年2月)

開発元であるSEOツールラボ(有限会社シェルウェア)の公式サイトには、対応の経緯が日付つきで掲載されています。要点をまとめると、次のような流れです。

  • 2025年1月15日:GRC・GRCモバイルの「ステータス」欄に「ERR(KH)」というエラーが表示されるようになる。いったんはアップデートで解消
  • 2025年1月16日:同じエラーが再発。GRC-Wでも発生
  • 2025年1月17日:エラーの発生がほぼ100%になったため、GRCモバイルとGRC-Wの新規ライセンス販売を停止
  • 2025年8月28日:GRCのGoogleに関連する機能を一時停止
  • 2026年2月5日:GRCのGoogleに関連する機能を廃止
  • 2026年2月13日:GRCモバイルとGRC-Wのサービス提供を終了

公式の文面では「解決の目処が立たないため」と説明されています。1年以上にわたって修復を試みたうえでの判断だった、ということが読み取れます。

今のGRCは「Yahoo専用の順位チェックツール」になっています

GRCのサービス自体が終わったわけではありません。公式サイトの説明文も、現在は「検索エンジンYahooで何位に表示されるのかを調査し、履歴を記録する検索順位チェックツール」という表現に変わっています。

つまりGRCは、Googleの順位チェックツールから、Yahooの順位チェックツールへと役割が変わりました。あわせて、Bingの順位チェック機能も仕様変更を理由に廃止されています。

ライセンスの販売も継続していますので、「サービスが終わったので解約しなければ」と慌てる必要はありません。ただ、Googleの順位を追いたい方にとっては、今のGRCは目的に合わなくなった、ということになります。

過去に記録したGoogleの順位履歴は、消えていません

ここは安心していただいて大丈夫です。公式に「Googleの過去の順位履歴データは削除されず、閲覧することができます」と明記されています。GRCモバイル・GRC-Wについても同様です。

何年もかけて積み上げた記録は、あなたのサイトがどう育ってきたかを示す貴重な資料です。ただし、これはあくまで「GRCがインストールされたそのパソコンの中で見られる」という話です。パソコンを買い替えたり、初期化したりすれば当然失われます。

まだ書き出していないのであれば、この記事を読み終えたあとにCSVで保存しておくことを強くおすすめします。手順は記事の後半で説明します。

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なぜ止まったのか|Google側の仕様変更が原因です

「なぜ、あれだけ定番だったツールが動かなくなったのか」。ここを理解しておくと、次に選ぶツールの見方が変わります。

「ERR(KH)」が意味していたこと

GRCのようなインストール型の順位チェックツールは、あなたのパソコンから実際にGoogleへ検索をかけ、その結果を読み取って順位を数えています。人がブラウザで検索する動きを、機械が代わりに高速で行っているとイメージしてください。

Googleは以前から、こうした機械的なアクセスを検知して制限する仕組みを持っています。2025年1月に起きたのは、その判定や検索結果ページの作り方が変わり、ツール側が結果を読み取れなくなった、ということです。「ERR(KH)」は、その読み取り失敗を表すエラー表示でした。

「検索結果を100件表示する」機能の廃止も重なりました

もうひとつ、2025年9月ごろに大きな変化がありました。検索結果を1ページに100件まとめて表示するオプション(URLの末尾に付ける「num=100」という指定)が使えなくなったのです。

順位チェックツールは、この100件表示を利用して「1回のアクセスで100位まで一気に数える」という作りになっているものが多くありました。これが使えなくなると、100位まで調べるのに10回アクセスしなければならなくなります。機械的なアクセスとみなされる可能性は、当然その分だけ上がります。

つまりGRCの件は、1つのツールの不具合ではなく、Googleの順位を外から数えるという行為そのものが難しくなった結果です。

影響はGRCだけにとどまっていません

同じ時期に、他の順位チェックサービスでも提供内容の見直しが起きています。たとえば「GMO順位チェッカー」は、2026年8月に確認した時点で公式サイトへアクセスできない状態になっており、レンタルサーバーのロリポップ!の公式ニュースには、専用の無料プランを2025年9月22日で終了した旨が掲載されています。

また、無料で使えるインストール型として知られていたSerposcopeも、公式サイトに「現在はサポートされておらず、動作しない可能性があります」という記載が出ています。

この流れを踏まえると、次のツールを選ぶときの基準がはっきりします。「安いかどうか」よりも「その計測方法が、これから先も続けられるものか」を見るということです。

「Yahooで順位が取れているなら、それでいいのでは?」

これはよくいただく質問です。たしかにYahoo! JAPANの検索は、Googleの検索技術を利用しています。ではGoogleの代わりになるのかというと、そこまで単純ではありません。

土台は同じでも、画面は同じではありません

検索結果の並び順は近くなりますが、実際に表示される画面は別物です。Yahoo!には独自の広告枠やコンテンツ枠があり、それによって自社サイトが「画面の何番目に出るか」は変わります。

順位を追う目的は、数字を集めることではなく「お客様の目に触れているか」を知ることです。実際に見られている画面がGoogleなら、追うべきもGoogleの順位ということになります。

AIによる回答が挟まる場所が違います

近年のGoogleでは、検索結果の最上部にAIによる要約が表示されることが増えました。この要約が入ると、たとえ1位であっても、実際の見え方はかなり下になります。

この「順位は同じなのに見られなくなる」現象は、Yahoo!側の順位だけを追っていると見落とします。詳しくは、こちらの記事で解説しています。

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スマートフォンの順位が見えないままになります

スマートフォン向けの順位を調べていたGRCモバイルは、2026年2月13日で提供が終了しました。多くの中小企業のサイトでは、アクセスの半分以上がスマートフォンからです。

パソコンの順位だけを見て「1位を維持できている」と判断してしまうと、実態とずれた手を打つことになりかねません。ここは、乗り換えを検討する十分な理由になります。

まず確認したい3つのこと

ツール選びの前に、今の状況を整理しておきましょう。この3つをやっておくと、乗り換えの判断が驚くほど楽になります。

1|記録が止まった日を特定する

GRCを起動し、主要なキーワードの履歴グラフを開いて、Googleの順位が最後に記録された日を確認します。多くの場合、2025年8月28日前後で止まっているはずです。

この日付が分かると、「どこからが欠測なのか」がはっきりします。後から順位の推移を振り返るとき、この境目を知っているかどうかで解釈が変わります。

2|過去のデータをCSVで書き出す

GRCには、記録した順位をCSVファイルとして書き出す機能があります。メニューから出力を選び、パソコンの分かりやすい場所に保存してください。

この作業は、パソコンが元気なうちにやっておくことが何より大事です。故障や買い替えのあとでは取り返しがつきません。保存したファイルは、クラウドストレージにも1つ置いておくと安心です。

3|追いかけるキーワードを棚卸しする

GRCは登録できるキーワード数が多いため、何年も使っていると「もう追う必要のない言葉」がかなり溜まっています。乗り換えは、これを整理する良い機会です。

目安として、本当に見るべきキーワードは10前後に絞れます。会社名やサービス名などの指名キーワードを2つ、売上につながる主力の言葉を3〜4つ、地域名を組み合わせた言葉を3〜4つ、といった配分です。

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これからの順位計測をどうするか|3つの選択肢

ここからが本題です。取りうる道は、大きく3つあります。

選択肢1|GRCをYahoo用として使い続ける

操作に慣れている、過去データも同じ画面で見たい、という方には現実的な選択です。ライセンスも継続して販売されています。

ただし、パソコンを起動していないと記録されないという性質は変わりません。出張や連休で数日パソコンを開かなければ、その期間は空白になります。順位は過去にさかのぼって取り直せないため、空白は永久に埋まりません。

選択肢2|サーチコンソールで代用する

Googleが公式に提供しているサーチコンソールには「平均掲載順位」という数字があります。無料で、しかもGoogle自身のデータなので、信頼性という点では最も確かです。

ただし、これは順位チェックツールの完全な代わりにはなりません。表示されるのは期間内の平均であり、しかも表示された検索だけが対象です。まだ一度も表示されていないキーワードは、そもそもデータに出てきません。「これから狙いたい言葉」を追跡する用途には向いていない、ということです。

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選択肢3|クラウド型のツールに移る

いま多くの方が選んでいるのがこれです。サービス提供者側のサーバーが毎日自動で計測するため、こちらのパソコンは起動していなくて構いません。

MacやChromebookでも使えますし、外出先からスマートフォンで確認することもできます。Googleの仕様変更への対応も提供者側が行うため、利用者が対処に追われることがありません。

具体的にどのツールがあり、料金や登録できるキーワード数がどう違うのかは、比較表にまとめた別記事をご覧ください。

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AI検索の時代に、順位を追う意味はまだあるのか

ここまで読んで、「そもそも順位を追う時代ではないのでは」と感じた方もいるかもしれません。この点についても、正直なところをお伝えします。

順位だけを見ていると判断を誤ります

AIによる要約が広がったことで、順位が変わらないのにアクセスだけが減る、という現象が実際に起きています。順位という数字が示す意味は、以前より小さくなりました。

ですから、順位とアクセス数は必ずセットで見る必要があります。順位が上がったのにアクセスが増えていないなら、AIによる要約に持っていかれている可能性を疑う、という具合です。

それでも順位が必要な理由

一方で、順位は「打ち手が効いたかどうか」を最も早く教えてくれる数字でもあります。記事を直した、内部リンクを整えた、といった作業の結果は、アクセス数より先に順位に現れます。

また、SEO業者に依頼している場合、報告書の内容を自分の目で確かめる材料にもなります。自社でも記録を持っているかどうかで、打ち合わせの質は変わります。

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AI検索での見え方も、測れるようになりました(2026年6月〜)

2026年6月3日、サーチコンソールに「生成AI」に関するレポートが追加されました。AIによる回答の中で自社ページがどれくらい表示されたかを見られるものです。

ただし、分かるのは表示回数とその内訳が中心で、クリック数やCTR、検索語句、掲載順位は含まれていません。段階的な提供のため、まだ表示されないアカウントもあります。順位チェックツールの代わりにはならない、と考えておくのが正確です。

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よくある質問(FAQ)

GRCを再インストールすれば、Googleの順位は取れるようになりますか?

いいえ。機能そのものが廃止されているため、再インストールやアップデートでは戻りません。設定を見直す必要もありませんので、時間を使わずに次の手を考えていただくのがよいと思います。

支払ったライセンス料は返ってきますか?

公式のライセンス規約では、発行後のキャンセル・返金は行わないとされています。ただし、GRCモバイルやGRC-Wのライセンスキーで、Yahoo順位チェックとして動作しているGRCを使用できる案内が出ています。手続きの詳細は公式のQ&Aページをご確認ください。

乗り換えると、過去の順位グラフは引き継げますか?

ツールによります。GRCのデータを取り込む機能を持つサービスもありますが、多くは新しいツールでゼロから記録し直しになります。過去の推移はCSVで手元に残し、これからの記録は新しいツールで積む、という二本立てが現実的です。

また同じように使えなくなることはありませんか?

可能性はゼロではありません。ただ、クラウド型は提供者側が仕様変更に対応するため、利用者が突然使えなくなる場面は少なくなります。選ぶときは、運営会社と問い合わせ窓口が明記されているか、障害時の告知がきちんと出ているかを確認してください。

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まとめ|設定ミスではなく、仕組みが変わりました

GRCでGoogleの順位が取れないのは、あなたの操作の問題ではありません。公式が2026年2月5日にGoogle関連機能の廃止を発表しており、現在のGRCはYahooの順位チェックツールとして提供されています。

やるべきことは3つです。記録が止まった日を確かめること、過去のデータをCSVで書き出しておくこと、そして追いかけるキーワードを10前後に絞り直すことです。ここまでできれば、乗り換え先を選ぶ作業は半分終わったようなものです。

順位は、過去にさかのぼって取り直すことができません。記録が止まっている期間は、そのまま空白として残り続けます。だからこそ、迷っている時間が惜しいのです。

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この記事は、全日本SEO協会認定SEOコンサルタントであり、Web制作に10年以上、延べ1,000件以上のサイトに携わってきた三田健司が執筆しました。GRCの提供状況については、開発元であるSEOツールラボ(有限会社シェルウェア)の公式サイトに掲載された対応経緯・製品説明・ライセンス規約を2026年8月13日に確認した内容にもとづいています。なお、掲載内容は同時点の情報です。ライセンスの取り扱いなど個別の条件については、必ず提供元の公式サイトおよびサポート窓口でご確認ください。

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この記事を書いた人

三田健司のアバター 三田健司 AccessScope 開発・運営 / 株式会社アクセス・リンク 代表取締役

全日本SEO協会認定SEOコンサルタント。Webサイト制作・SEOを10年以上、延べ1,000件以上支援してきた実績をもとに、検索順位・Googleサーチコンソール・AI検索での言及までまとめて可視化するSEO/GEO分析ツール「AccessScope」を開発・運営しています。個人事業主や中小企業の集客を後押しします。
(社)全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント

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