「うちのホームページ、検索すると何位くらいに出てくるんだろう?」——そう思ったことはありませんか。SEO業者に毎月お金を払っていても、実際に自社サイトが今何位なのかを把握できていない経営者の方は少なくありません。
検索順位は、専門のツールや業者がなくても、自分で確認できます。この記事では、SEOにくわしくない方でも今日からできる順位の調べ方を、無料の方法を中心にわかりやすく解説します。
紹介するのは、シークレットモード・Googleサーチコンソール・自動記録ツールの3つの方法です。あわせて、AIが検索結果に答えを出す時代ならではの「AIにどう見られるか」という新しい視点にも触れます。
記事執筆者:認定SEOコンサルタント 三田健司
まず知っておきたい:検索順位は人によって変わる

順位が人によって違って見える理由
順位を調べる前に、ひとつ大事な前提があります。Googleの検索結果は、検索する人の場所・過去の閲覧履歴・ログイン状態によって少しずつ変わるということです。
同じキーワードで検索しても、東京と大阪では表示される順番が違うことは珍しくありません。特に飲食店や整体院、士業のように地域性の強い業種では、検索した場所の影響が大きくなります。
つまり「自分のパソコンで見えた順位」が、そのまま全国共通の順位とは限らないのです。この前提を押さえておくだけで、順位の読み違いをかなり防げます。
「自分のサイトがいつも1位」のカラクリ
自分のお店や会社の名前で検索すると、たいてい上位に表示されます。これはGoogleが閲覧履歴から「あなたがよく見るサイト」と判断しているためで、他の人の画面でも同じ順位とは限りません。
正確な順位を知るには、こうした「個人ごとの最適化」の影響を取り除いて確認する必要があります。次の章から、その具体的な方法を順番に紹介します。
そもそも検索結果に出てこないときは、順位以前の問題
順位を調べる前に、一つだけ確かめておきたいことがあります。何度検索しても自社のページがまったく見当たらない場合、それは順位が低いのではなく、Googleにページが登録されていない可能性があるという点です。
この状態をインデックスされていないと呼びます。登録されていなければ、何位かを測ること自体ができません。
確かめ方は簡単で、Google検索の窓に「site:」を付けて自社のURLを入れるだけです。結果が出てこなければ、まずは登録の問題から解決する必要があります。
原因の切り分け方と対処法は、次の記事にまとめました。心当たりのある方は先にこちらをご覧ください。

方法1:シークレットモードで検索する(手軽・無料)

手順(Chrome・Edge・Safari)
いちばん手軽なのが、ブラウザのシークレットモード(プライベートモード)を使う方法です。閲覧履歴やログイン状態の影響を受けにくいため、より素の検索結果に近い順位を確認できます。
Google Chromeなら、右上の「︙」メニューから「新しいシークレットウィンドウ」を開きます。キーボード操作ならWindowsはCtrl+Shift+N、Macは⌘+Shift+Nです。
Microsoft Edgeの「InPrivateウィンドウ」、Safariの「プライベートウィンドウ」でも同じことができます。あとは調べたいキーワード(例:「地域名+業種」)で検索し、自社サイトが上から何番目に出てくるかを数えるだけです。
数えるときは、「スポンサー」と表示される広告枠は飛ばして、通常の検索結果だけを数えるのが一般的です。地図の枠(ローカルパック)も別枠として扱います。
シークレットモードの弱点
手軽な反面、弱点もあります。まず、場所による検索結果の違いは完全には消えません。また最近は、検索結果の上部にAIによる概要や地図枠が挟まることが増え、「結局うちは何位なのか」が数えにくくなっています。
そして最大の弱点は、毎回手作業で数える作業は、現実的には続かないことです。順位は毎日少しずつ動くので、1回測っただけでは「上がっているのか下がっているのか」が分かりません。
地域の影響を抑えて確認するコツ
商圏が決まっている業種なら、キーワードに地域名を含めて検索するのが基本です。「渋谷 整体」のように地域名込みで調べれば、場所によるブレの影響を小さくできます。
逆に、全国向けの商品やサービスであれば、地域名なしのキーワードで確認します。このとき自分の所在地の影響が残ることは避けられないため、「おおよその目安」と割り切って見るのがコツです。
スマートフォンとパソコンで順位が違うこともよくあります。お客様がスマートフォンで探す業種なら、スマートフォンでの見え方を優先して確認しましょう。
AIの回答や広告が挟まるときの「数え方」を決めておく
最近の検索結果は、上部にAIによる回答、広告、地図枠、「他の人はこちらも質問」などが挟まり、純粋な検索結果だけが並ぶ画面のほうが珍しくなりました。
このとき困るのが、順位の数え方です。AIの回答や広告まで1件と数えるのか、通常の検索結果だけを数えるのかで、同じ画面を見ても順位が変わってしまいます。
おすすめは、広告とAIの回答は数に入れず、通常の検索結果だけを上から数えるという数え方に統一することです。多くの順位チェックツールもこの方式を取っており、月ごとの比較がぶれなくなります。
大事なのは正解を選ぶことではなく、社内で数え方をそろえることです。前回と違う数え方をしてしまうと、上がったのか下がったのかが分からなくなります。
方法2:Googleサーチコンソールで「実際の掲載順位」を見る(無料)

サーチコンソールで分かること
もうひとつの無料の方法が、Googleが公式に提供しているサーチコンソール(Search Console)です。自社サイトが実際にどんなキーワードで何位に表示され、何回クリックされたかを教えてくれます。
シークレット検索が「今この瞬間の見え方」だとすれば、サーチコンソールは「実際に検索した人たちに表示された平均的な順位」です。より実態に近いデータが得られるのが強みです。
利用には、事前にサイトの登録(所有権の確認)が必要です。初期設定のやり方と最低限見るべき指標は、次の記事で経営者向けにまとめています。

見るときの注意点
表示される「掲載順位」は、選んだ期間の平均値です。3位の日と20位の日があると「11.5位」のように均されてしまうため、特定キーワードの毎日の動きを線で追う用途には向きません。
また、パフォーマンスデータの反映には通常1〜2日ほどの遅れがあります。近年は直近24時間の動きを見られる「24時間ビュー」も追加されましたが、「昨日の施策の結果を今日じっくり確認する」ような使い方は苦手だと覚えておきましょう。
2026年6月から「生成AI」の枠でAI検索での表示も見られる
サーチコンソールには2026年6月3日、AI検索での見え方を確認できる「生成AIパフォーマンスレポート」が追加されました。AIによる概要やAIモードで、自社サイトがどれだけ表示されたかを見るためのものです。
ただし、分かるのは表示回数とその内訳(ページ・国・デバイス・日付)だけで、クリック数やCTR、検索語句、掲載順位は含まれないという制約があります。従来の検索パフォーマンスと同じ感覚で見ると、物足りなく感じるはずです。
提供も段階的に進められており、アカウントによってはまだ表示されない場合があります。見当たらなくても設定の不備ではないので、慌てず待ってください。
レポートの開き方と読み方は、次の記事で画面に沿って解説しています。

方法3:順位を毎日「自動で記録」する仕組みを使う

順位は「点」ではなく「線」で見る
検索順位は一度測って終わりではなく、継続して記録し、推移を見ることに本当の価値があります。「先月は12位だったのが今月は7位に上がった」「サイトを更新したら順位が動いた」——こうした変化は、毎日記録していて初めて見えてきます。
順位がなかなか上がらないときに原因を切り分ける場面でも、日々の記録が出発点になります。見直しの具体的な手順は、次の記事で解説しています。

自動記録ツールを選ぶ3つのポイント
毎朝シークレットウィンドウで検索してメモを取る運用は、残念ながら続きません。登録したキーワードの順位を、サーバー側で毎日自動的に記録してくれるツールに任せるのが現実的です。
選ぶときは「無料で始められるか」「毎日自動で記録してくれるか」「推移がグラフでひと目で見られるか」の3点を確認してください。この条件を満たせば、見るのは週に1回でも、いつ・どのキーワードが動いたかを正確に振り返れます。
私たちが提供しているAccessScopeも、この「順位の自動記録」を無料で始められるツールです。サイトのURLと追いたいキーワードを登録するだけで、翌日から毎日自動で順位を記録します。キーワード10件まで無料・クレジットカード登録不要で、サーチコンソールの連携も任意です。
記録した順位はこう活かす
順位の記録が貯まってきたら、見るポイントは2つです。ひとつは「大きく動いた日に何をしたか」。記事の追加やページの修正と順位の動きを突き合わせると、自社サイトに効く施策が見えてきます。
もうひとつは「順位が近いキーワードの優先順位づけ」です。11位〜20位あたりのキーワードは、少しの改善で1ページ目に入る可能性があり、費用対効果がもっとも高い狙い目といえます。
やみくもに新しい施策を足すのではなく、記録を根拠に「どこを直すか」を決める。これが遠回りに見えて、いちばんの近道です。
記録を始める前に「追いかけるキーワード」を決める
自動記録を始めるとき、多くの方がつまずくのがキーワード選びです。思いつくままに登録すると、検索する人がほとんどいない言葉ばかりが並んでしまいます。
最初に登録すべきは、実際にお客様が使っている言葉です。問い合わせの電話で言われた言い方、見積書に書いたサービス名、地域名との組み合わせなどが手がかりになります。
無料プランの10件程度から始めるなら、社名などの指名キーワード2件、主力サービス3〜4件、地域名との組み合わせ3〜4件くらいの配分がおすすめです。
キーワードの決め方をもう少し詳しく知りたい方は、次の記事もあわせてご覧ください。

ツール選びで迷ったときの比較の視点
順位チェックツールは、無料のものから月額数万円のものまで幅があります。中小企業がまず見るべきなのは、機能の多さではなく毎日自動で記録が残るかどうかです。
自分のパソコンを起動している間だけ測るタイプのツールもあり、これだと出張や連休で記録が途切れます。サーバー側で毎日動くタイプなら、その心配がありません。
無料・有料それぞれの違いと、選ぶときのチェック項目は次の記事で整理しています。

これからは「AIにどう見られるか」も大切に

検索結果にAIの答えが表示される時代
2024年8月から日本でも、Google検索の上部にAIがまとめた回答「AIによる概要(AI Overviews)」が表示されるようになりました。2026年に入ってからは対話型の「AIモード」との統合も進み、検索結果の見た目は大きく変わりつつあります。
その影響で、検索順位はほとんど変わっていないのにクリックだけが減る、という現象も起きはじめています。順位と合わせて、アクセス数の変化にも目を配っておきましょう。
Googleは2026年5月の年次イベントで、AIによる概要の利用が月間25億人規模に達したと発表しています。もはや一部の人だけが見る機能ではなくなりました。
一方で、Googleは生成AI向けの特別なマークアップや書き直しは不要だとも説明しています。順位を測り、中身を整えるという基本の作業は、これまでと変わりません。
「AIにどう見られるか」も測ってみる
ChatGPTやGeminiのような生成AIに、自社が登場・引用されるかどうかも集客を左右し始めています。見込み客が「この地域でおすすめの〇〇は?」とAIに質問したとき、自社の名前が出てくるかどうか。これはGEO(生成エンジン最適化)と呼ばれる新しい考え方です。
こちらも検索順位と同じで、「まず現状を測る」ことが出発点です。検索順位の確認に慣れてきたら、AI時代の見られ方にも目を向けておくと一歩先を行けます。入門編は次の記事で解説しています。

よくある質問(FAQ)
検索順位を調べるのにお金はかかりますか?
シークレットモードでの確認やGoogleサーチコンソールは無料です。毎日の自動記録ができるツールにも、AccessScopeのFreeプランのように無料で使えるものがあります。
まずは無料の方法で「現状を知る」ことから始めて、必要になったら有料プランを検討する、という順番で十分です。
順位がいつも1位に見えるのですが、本当ですか?
自分のお店や会社名で検索すると、過去の閲覧履歴の影響で上位に表示されがちです。シークレットモードやサーチコンソールで、より客観的な順位を確認してみてください。
なお、会社名やお店の名前(指名検索)で1位に出るのは自然なことです。大事なのは「業種やお悩みのキーワード」で何位に出るか、という点です。
どのくらいの頻度で確認すればいいですか?
手動で調べるなら週1回でも構いませんが、変化に気づくには毎日の記録が理想です。自動記録ツールに任せておけば、確認は週1回でも「いつ動いたか」を後から正確に振り返れます。
業者に頼まず自分でやっても意味はありますか?
あります。自分で順位を把握できると、業者の報告が正しいかを判断でき、施策の効果も自分の目で確かめられます。「現状を知る」ことはSEOのすべての出発点です。
関連記事


まとめ|検索順位は「自分で・無料で・自動で」把握できる
自社サイトの検索順位は、業者に頼らなくても自分で調べられます。手軽なシークレットモード、実態に近いサーチコンソール、そして毎日の推移を追える自動記録ツール——目的に応じて使い分けるのがおすすめです。
筆者は全日本SEO協会の認定SEOコンサルタントとして、Web制作・SEOに10年以上、延べ1,000件以上のサイトに携わってきました。その経験からも、順位改善の第一歩は例外なく「現在地を正確に知ること」です。
まずは「今、自社サイトが何位なのか」を知るところから。AccessScopeなら、10キーワードまで無料で順位の自動記録を始められます。クレジットカードは不要で、サイトのURLを入力するだけです。

コメント